SSSとは何? 長文

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488. SSSとは何? 長文

お名前: 寅彦 http://blog.so-net.ne.jp/shibutora/
投稿日: 2006/9/12(23:05)

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みなさん、こんにちは。

前回9月4日に「424. Re: SSSとは何? やや長文」という書き込みをしてから一週間が経ち、その間に、9/10の丸の内オアゾでの講演会にも出て、私の考えも少し変わったような気がしますので、再び書き込みさせていただきます。

酒井先生の本を二冊読みましたが、この掲示板にはまだ三週間目ですので、大きな勘違いもあるかも知れませんがお許しください。

前回、SSS多読を、語学学習法のパーツの一つとして捉えようとする私のアプローチについて書かせていただきました。

あるものをパーツとして考えるとき、そのパーツは純粋である方が扱いやすいと思います。
例を挙げますと、昆布と醤油と塩を組み合わせて、自分の独自のだし汁を作ろうと思った場合に、実は醤油がニンニク醤油だったり、塩がシソ入り塩だったりすると、自分の望む配合にならないというようなものでしょうか。
あるいは、株式投資をする際に、複数の業界に分散投資をしようと思って、メーカー、商社、金融機関の株式に投資したのですが、実はメーカーが多角経営を初めて、グループ内に金融子会社や商社を持ってしまったために分散の効果が得られないというようなものでしょうか。

SSS多読の原型については、「辞書は引かない、分からないところは飛ばす、つまらなければやめる」という三原則に基づき、「楽しくPBを読むことを目指す」というものであるということだと思います。
酒井先生の本からも、そのような印象を強く受けました。

楽しくPBを読めるようになるためにSSS多読が適していることは前回も書きました。
この原型を基礎に、「受験を乗り切るSSS多読」(9/17の講演会には参加できません。残念)とか、ディクテーションを取り入れたSSS多読とか、精読も加えたSSS多読とかが出てくるのですが、それらの発展型は、「SSS多読と、別の勉強法とを組み合わせたもの」として整理するのがわかりやすいのではないかと思いました。
少なくとも、パーツに興味のある私としては、上で書いただし汁の例のように、SSS多読をピュアな形で意識できるのはうれしいです。

ここが混乱したままで、原型をSSS多読と呼ぶ人と発展型をSSS多読と呼ぶ人が混在すると、同じ言葉を使っていながら意味するものが異なってしまい、議論が平行線を辿るのではないでしょうか。

仮に、原型をSSS多読と呼ぶのであれば、「SSS多読には精読がないから駄目だ」という批判は的はずれであり(それは精読と組み合わせれば良いのですから)、また、その批判に対して、「いやSSS多読には精読もある」という反論も同じように的はずれなものとなります。

酒井先生や古川先生が、(別のパーツとしての)シャドーイングを加えなさいとか、会話学校に行くのも良いでしょうとおっしゃる時に、先生方の頭の中には、原型としてのSSS多読の長所・短所がきれいに見えているのではないかと思います。
よって、「PBを楽しく読む」ということ以外の目的にSSS多読を行かそうとする場合に、どのようなパーツを足せば良いかが見えているのだと思います。

私が残念に思うのは、(私が外国語学習法に興味があるからですが)その先生方の思考過程が先生方の頭の中だけにあって、この掲示板に見えてこないことです。

学習法としてのSSS多読に興味がある方もいらっしゃるのではないかと思いますし、それを論じる掲示板があったらなぁと思いました。

「SSSとは何?」とは、Tallinnさんの前のスレッドでしたが、それを明らかにする意味はあるのではないかと思いました。


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