Re: 三歳児になったつもりで、Vを発音するビデオ

[掲示板: 〈過去ログ〉多読による外国語教育 -- 最新メッセージID: 1456 // 時刻: 2024/4/20(15:52)]

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1350. Re: 三歳児になったつもりで、Vを発音するビデオ

お名前: ドラちゃん http://dorataoku.blog37.fc2.com/
投稿日: 2009/4/28(12:10)

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 Oh!Mah!Ah!さん、こんにちは。ドラです。

〉今晩は、ドラちゃんさん
〉〉 Oh!Mah!Ah!さん、こんばんは。ドラです。
〉〉 以下は私の経験ですが、参考にでもなれば。

〉ありがとうございます。

 いえいえ、ちょっと面白そうな話をしてらしたので。

〉〉 主にやった事は…

〉〉  ・お風呂に入った時に、発音を気にしながら英語で百まで数える。
〉〉  ・上に慣れて来たら、九九を英語で暗唱する。
〉〉  ・可能な限り毎日、発音が崩れない様にゆっくり音読する時間を取る。
〉〉  ・シャドーイングも(あまりやっていませんが)少しずつやりました。

〉〉 最初の2つは、3〜4ヶ月やっていたら自然に出来る様になって、会話をして
〉〉いる時にも、徐々に手応えが感じられる様になりました。

〉〉 お風呂だと音が響くので、自分で細かい発音のチェックをするにはもってこいの
〉〉環境だと思うんですよね。

〉個室ですよね

 まぁ、そうです。銭湯でやってたら、みんなにじろじろ見られて、のぼせて
しまいそうですよね(笑)

〉〉 ただ、私がこの音読を継続出来たのは、やはりひとえに多読・多聴を継続しているから、という事が強くあります。
〉〉 発音の事に注意を払いながら色々な本を音読していても、意味が分かるのは明らかに多読のおかげですからね。もし、あまり意味も分からないままあるいは明らかな多読の恩恵である、英語を読む楽しさが感じられないまま、音読を続けていたりしていたら、これほど長続きはしなかっただろうと思うんです。

〉私は英会話絶対音読(全レッスンをそれぞれ5回繰り返すことを要求される)
〉を音読しましたが、だんだん調子が上がるのは感じたのですが、3巡目を過ぎる頃から、中学教科書の英文で内容がプアなせいか、やろうとすると猛烈な睡魔に襲われてしまいました。

 なるほど。確かに、そういうやり方だと多くの人はそうなってしまうもの
だと思います。メソッド的には意味はあるのでしょうけれどね。

 ちなみに、私が音読で使っている本は、普通の物語ではなくて、以前に
ちょっと別の話題で出したE.D. Hirsch Jr.のWhat Your XXXX Grader Needs
to Knowというシリーズです。

 Oh!Mah!Ah!さんならご存知かも知れませんが、これはアメリカの小学生の
カリキュラムを年次毎にサマリーした本で、各教科を少しずつ読んでいると、
雑学百科的で結構飽きません。

 native なら普通に知っているけれど、一般的な多読用書籍ではなかなか
出てこない様な、ものの言い方や知識が色々得られて、この本は結構楽しいです。

〉多読の効用を否定はしていません。ただ、ある程度音読することが楽しく感じられる人でないと、続かないように自分には思えたのです。要はどう混ぜるかと言うことですが。

 確かにそうですよね。以前にはまこさんと、発音することの楽しさとか、
そういう話をずっとしていたのを、やっと思い出しました。

 私が結構長く音読を続けていられるのは、確かに、音読をしている時の音
とか、読んでいる感触を、私自身が好きだからです。

 そう考えると、確かにメソッドを考えていくのも、結構面倒ですね。

〉〉 それに加えて、自分で出している音を聞いていて、『音がおかしい』とか、『いい音が出てる』という判断が出来るのは、二年近くずっとpodcastの
〉〉掛け流し(意味が分かろうと、分かるまいと通勤中は流しておく)を続けて来た
〉〉おかげだと思うんです。

〉たくさん聞いていない人は、音の差が分からず喉から出る発音と言われても分からないようだと私も思います。イギリス人の先生も喉から出す発音は教えても日本人はなかなか分からないようだと言ってました。

 まぁ、これは多読も一緒ですよね。

 何でもそうですけれど、人間って『自分がうまく出来てる状態』って、それを
経験したことのない人には、どうしたらそうなれるのか?がなかなか分からない
んですよね。

 だから、良い状態になりたかったら、出来るまで繰り返しやるしかない。
でも、同じ労力をかけてやるなら、いいアドバイスの元に・いいメソッドに
則ってやった方が効率的に出来る様になるに決まっていますよね。

 発音は特に難しいと思います。

 私は若い頃に、声楽のヴォイストレーニングを受けていたことがあるんですが、
よく言われるのが『頭のてっぺんから声を出す』とか、『目と目の間から
声を出す』などと、声楽の先生が言うんですよ。でも、そんなところからは
声なんて出ないに決まってる(爆)

 つまり、これは感じ方の問題なんですね。

 いくらそういう事を言われても実感がなかった人も、いざ自分が少しでも
声が出せる様になってくると、やっと何となくその先生達が言っていた感覚が
分かる様になったりします。でも、感じ方が違ったりする人は、いつまで
経ってもその意味するところは分からないし、なかなかいい声が出せる様にも
ならない。

 『英語の音を喉から出す』というのも、似た様な難しさを包含した表現だと
いう風に私には聞こえます。でも、出来る人から見たら、それ以外にピンと
来る表現も無いのかもしれません。

 ちなみに、私の声楽トレーニングは、さんざん分からない状況をさまよった
末に、英語で言えば多読に相当する様な、人間の発声に関わる器官の働きに
立脚した、感覚的な言い方に頼らない表現を使うメソッドを教えている先生に
出会ってから、非常に大きく変わっていったのですけれど。

 喉や口の周りっていうのは、普通の生活を送っている人達は、意識的に動かす
事を普段からしていないため、英語などで慣れない発音をしようとしても、
余計な力を抜くことが出来ず、不自然になりがちなものなんですよ。これは、
もちろん人それぞれで、すぐに出来る様になる、器用な人も居ますが。

 たとえば、日本語の『あ』と『え』の中間の音を出してみなさい、と言われ
ても、なかなか出来ない人は多いんですね。でも発声訓練の中で、モーフィング
のように、『あ』→『え』→『い』→『え』→『あ』などと、区切り無く
シームレスに音を変化させる練習を繰り返していると、しばらく経ってやっと
少しずつそれらしくなって来るんですよ。

 色々と長々と書きましたが、『喉から出る発音』というのは『その人の感覚に
頼った言い方』に聞こえます。もうちょっと、実際にどういう事なのかを体感
出来るようなexampleなどを探した方がいいように思いました。

 ではでは。


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