Re: 多読を取り入れてから2ヶ月経ちました

[掲示板: 〈過去ログ〉多読による外国語教育 -- 最新メッセージID: 1456 // 時刻: 2024/4/28(18:33)]

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1275. Re: 多読を取り入れてから2ヶ月経ちました

お名前: acha758 http://acha758office.seesaa.net/
投稿日: 2007/6/21(12:27)

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ぺこりさん、はじめまして。
塾で中学生〜高校生を対象に多読授業しています、acha758と申します。

"ぺこり"さんは[url:kb:1273]で書きました:
〉2年生(高校)の選択英語の時間に多読をちょっとだけやっています。
〉週2回(各55分)授業があるので、1回はまるまる多読にまわそうかと初めは考えていたのですが、さすがに考査なしで過ごす訳にもいかないだろうし、多読をどこまで評価に入れるかという問題もあって、時間を大幅短縮しての出発となりました。(授業開始15分を多読の時間に充てています)

限られた授業時間のなか、多読にどれだけ充てるか、悩むところですね。
私も少しずつやって、生徒の反応を見ながら時間を増やしたり減らしたりしてきました。
授業がきっかけで、借りて読んでいってくれるようになれば、読書量は飛躍的に伸びます。
でもほとんどの生徒は授業中しか読んでくれないので、これで「多」読っていえるのかしら・・・?と悩みつつも、
「英語で本が読めて楽しい!」「文法の授業よりも楽しい」(汗)という生徒の反応から、少しずつでもやる意義はあるのかな、と思っています。
自分で読む力がついてくれば、授業外でも読んでくれるようです。

〉最初の1ヶ月くらいは、時間が始まってもおしゃべりに花を咲かせている生徒が数人いたりしてちょっと手を焼きました。
〉でもそういった生徒も最近では「今日はちょっと頑張った」というコメントを書いてくれるようになってきましたし、1回毎の語数も少しずつではありますが増えてきているような気がします。
〉一番多く読んでいる生徒でトータル約1万語、一番少ない子で2千ちょっとです。1回に読む語数は300〜500、多い子は1000という子もいます。

授業が始まったら気持ちを切り替える、ということができない生徒もいますよね。
先生がお気に入りの絵本を、たまに読み聞かせしてあげるといいかもしれません。
私の講義中はちょいちょいおしゃべりをする生徒達も、絵本を読み聞かせしてあげるときは、なぜかちゃんと聞いてくれます。

本を選ぶ時間も含めて15分ですから、読書量としては標準的ではないでしょうか。
中学 検定教科書3年分 7000〜 9000語
高校 検定教科書3年分 27000〜36000語
ですから、1学期の最後くらいに、
中学3年分読んじゃったね!とか、教科書1年分読んじゃったね!
と言ってあげると、「え、そんなに読んだの?」と言われるかもしれません。

〉ORTとLLLのレベル0から始めて、今はレベル0.3までいきました。
〉「もうちょっと難しいのが読みたい人はここに置いておくね」と言ってレベル0.4のを持っていったら、思いのほか好評。
〉「もっと難しいのも読みたい」というリスエストまで出て、今は0.5も出しています。

高校生だと、わりと読めるので、すぐレベルアップしたがるかもしれませんね。
かわいい内容の絵本より、GRの方が入り込みやすい子もいるようです。
そういう子達には、GRを持たせつつ、様子を見て絵本をすすめたり、
「今日はみんな3冊以上読もう!」とか言って、時々レベル0を交ぜてもらうようにしてます。

そうすると、教室に持ち込む本の種類と量が増えてしまいますね・・・。

〉単語がわからなくてもイラストで内容が理解できる、絵が可愛い、といった点から、ほとんどの生徒が楽しんで読んでくれています。

こういう読み方で本が楽しめれば、英語「で」本を読むことになじんでいけますね!
私自身は、それが当たり前と思っていたのですが、英語を「勉強」してきた生徒達には、意外と新しい感覚なのかもしれません。

〉多読と平行して長文テキスト(中学卒業程度の易しい英語のもの)を使用しています。割と読めてはいるように感じますが、わかっている(と思われる)内容を日本語で説明するのはまだうまくいかない生徒も見受けられます。これは日本語能力の問題なのでしょうか?うーん、もうちょっと見守りたいと思います。(生徒には「こんな感じかなあ、って大体のところを日本語で書いてみてね。もしだったら英語を抜き出して書いてもいいよ」と言っています)

日本語での表現力は、日本語での読書量、会話量と関係が深いと私も思います。
技術的なところは、国語の授業や、英文和訳で育てることができると思いますが、
英語力と日本語力を分けて考えるとすれば、英語はインプットの質を問題にすればいいのかもしれません。

〉だいぶとりとめのないなりました。すみません。
〉ただ私としては生徒が「この本面白い」「気に入った話が見つかった」「もっと読んでみたい」「○○語目標!もうちょっとだ。頑張る!」等‥自分なりに楽しみを見つけてくれていることが何よりも嬉しいです。

なによりですね!クラス全体にそういう雰囲気ができることが一番です。
生徒達もお互いに刺激を与え合っていると思いますよ。

〉私の勝手な夢は、学年末までにレベル1のGRや児童書を「面白いね」って言ってくれる生徒がクラスの半分(いや3分の1でもいい!)出てくれること。みんな、どんどん読んでね〜!

きっと、大丈夫です!
私の経験からは、最初の勢い(新鮮さ)は最後までは続きませんが(^^;
本の魅力はそんなことで負けるようなものではないので、
ハマる子は絶対いますし、各自がマイペースに続けていけば、全員がそれなりに成長していくと思いますよ。

これからも一緒にがんばりましょうね。


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