Re: severalって

[掲示板: 〈過去ログ〉多読による外国語教育 -- 最新メッセージID: 1456 // 時刻: 2024/5/10(03:55)]

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1116. Re: severalって

お名前: たかぽん
投稿日: 2007/3/16(20:22)

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yamasinaさん、こんにちは!

〉〉そうですねー・・
〉〉ただ、やっぱり、アメリカ合衆国憲法の次のような条文を読んだときに、「あれっ?」と思いました。
〉〉下院のことを定めた規定です。

〉〉 The House of Representatives shall be composed of Members
〉〉chosen every second Year by the People of the several States,...

〉〉合衆国は13州からスタートしましたが、13がseveralなのかなー?と思いました。
〉〉severalは、もっと少ないものを指すと思ってたけど…
〉〉下院議員を選出できる特定少数の州があるというわけでもないだろうし…
〉〉しかしまぁ、13もseveralのうちに入るのかもしれない。でも、そうだとしたら、
〉〉severalって、別に要らないなぁ。the Statesでいいんじゃないのかな?
〉〉ここに及んで、このseveralは自分の知らないseveralかもしれないと思って
〉〉辞書を引いてみたら、フォーマルな使い方として、separateという意味がありました。
〉〉これで意味が通ります。合衆国全体から選出するんじゃなくて、各州で選出するってことだなと。

〉〉私は、こういうふうに、疑問に思ったら英英辞書で調べるのは、別に悪いとは思いません。
〉〉むしろ、どうしても疑問に思ったときに辞書で調べると、アーハー!となって、
〉〉もう二度と忘れられないぐらいに定着すると思います。
〉〉(ですが、意地でも調べない、というのも、ひとつの行き方で、おもしろいと思います。)
〉〉(severalの疑問も保留しておいて、他の用例からアーハー!とわかるのも楽しいかと。)

〉たかぽんさんって、めっちゃ精読してはるんですねー。
〉しかも、そこに及んで辞書で確認…。かなり意外!でした(意地でも調べない生き方されてるのかと
〉思ってました)。

英英辞書はむちゃくちゃ大好きですよー! 既に5冊持ってますもん。(笑)
説明の妙を楽しんでます。

まあ、書いたので長いプロセスに見えますけど、実際は、「several States? ン?」という感じでした。
ここでseveralを辞書で調べたのは、あーこれは自分の知らないseveralだ、何だろう? ワクワク!
というような気持ちです。
かえって、まったく知らないような単語だと、調べないですね。ふ〜ん、て感じです。

もちろん、どんなものでもこれぐらい詳しく読んでるわけじゃなくて、他の本はもっとバーッと読んでますね。
これは法律(憲法)なので、じっくり読んだほうが楽しいと思って、じっくり読みました。
私の本来の性格としては、分析読みも大好きなんですよ。(笑)
ただ、学校英語でやるような、「構文分析」は、まずいと思います。
私も大学受験のときに「構文」をしっかりやってしまったほうなので、これに戻ってしまうと、
また「漢文返り読み」みたいになってしまうので、くわばらくわばら、と気をつけています。
今やってるような精読は、危険だと思って、かなり多読を積むまでやらなかったですね。
バーッとバーッと読むことを、たくさんたくさんやってから、精読はやったほうがよいと思います。

精読自体がいけないなんてことはないと思います。日本語でも、ものによっては精読しますよね。
ものによって、読み方の精粗を変えるのは、当たり前のことだと思います。
英英辞書も、どうしても引きたくなったら引いてもよいですよね。
酒井先生の言ってはる多読もそういうことだろうと思っています。なんでもかんでも
粗読みをしろと言っておられるんじゃなくて、英和辞書的に和訳しながらの精読から始めるんじゃなくて、
あちらの子どもさんがやるように、かんたんなものからいっぱい言葉のシャワーを浴びて、
読めるようになってきたら、これもあちらの子どもさんがやるように、英語の辞書引いたり、
興味あることを調べたり、精読もしてみたりしたらいいんじゃないかな?ということだろうと
私は解釈しています。

severalに関して言えば、確かに、上の用法は、バーッと読んでるだけでは気がつかないでしょう。
でも、多読を積んでたら、「あれっ?」という引っ掛かりは感じると思います。
あちらの子どもさんも、何年生かはわかりませんが、そういうことに気づく時があるのじゃないでしょうか。
その疑問は、もし調べたければ辞書引けばいいし、放っておきたければ放っておいてもいいし、
ということだと思います。
 
 
〉先日、飛行機乗ったんですけど、飛行機って空港内をtaxiするんです。これくらい
〉意味が違うと分かりやすいんですけどねー。

うーむ。。 この場合は、辞書も引かず、何とも思わず、「あー、これもtaxiって言うのね。」
というだけだと思います。
このへんをうまく説明できないのですが・・・
まあ、結論的には、多読(その延長の精読)で、何も問題ないじゃない?ということになりますです。

ちなみに、今日読んでた、Roald Dahlの「LUCKY BREAK How I Became a Writer」に、
taxi、出てきました。(climbも。(笑))

I floated back in time and once again I was in the sizzling hot
desert of Libya, with white sand underfoot, climbing up into the
cockpit of the old Gladiator, strapping myself in, adjusting my
helmet, starting the motor and taxing out for takeoff.
(「The Wonderful Story of Henry Sugar and Six More」p.198)

またその数ページ後に、昨日言ってた beam も出てきて、おもしろかったです。

But do you know why it stank so badly?" the President asked, beaming
at the guests with that famous wide smile of his. (p.202)
 
 
〉あ、でもまったく知らない単語として出会ってたら、someともa fewとも違うseveralなりの
〉印象を持っただろうなあと思いますし、気持ちとしてはそのほうが良いように思うのですが、
〉その一方でその印象を得るのにどれだけかかるんだろうとも同時に思うわけですね。

うーん。そんなにかからないと思いますが。。

〉例えば、unlearnはせいぜい500万語で済むけれど、無からのlearnには5000万語くらい要るんじゃ
〉ないかな?とか。これは、皆さんがよく「回り道近道」論を語られるので思うことですが。

まぁ、私も純粋に無から始めたわけではなく、どちらかといえば学校で英語をしっかりやったほうなので、
なんともいえないのですが、やり方さえ間違わなければ、5000万語はかからないのではないでしょうか?
というのは、どんな言語でも、子どもは10年やそこらで、いっちょまえに使えるようになるからです。
それは大人には無理、というのが従来の考え方で、いやいや、大人でもできるはず、
それを阻害している要素は何だろう・・・ というのが、現在の酒井先生の関心事であると思います。

私なんか、自分で自覚ありますが、かなり何かが阻害しているなーと感じます。
何か、こう、理屈っぽいっていうのかな。素直に楽しめないところが阻害しております。
(学校でしっかりやったのが、かなり尾をひいているのも感じます。)
お名前を出すのは恐縮ですが、はまこさんとか、まつかわ1971さんとか、ぐんぐん伸びていく人と比べて、
自分は何が違うんだろう・・・やっぱりピュアさが違うのかな。うす汚れとるからなぁ、私の心は・・・
とか、いろいろ考えたりします。できるだけ、こういった「こども式の先人たち」に学ぼう、と思っております。

※(追記)「なんでもいいから、書く、話す」っていうところかなーポイントは、と思ったり。
 
 
〉ではでは、またよろしく。

はい。またよろしくお願いします!


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