絵本報告 その13

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9270. 絵本報告 その13

お名前: アトム
投稿日: 2004/1/6(16:06)

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突然ですが

■ Uri Shulevitz作

□ Dawn  レベル0 総語数120語 ★★★★★
(邦題:よあけ)
とにかく絵が美しい。ラインが柔らかくて微妙な色変化がすてき。シンプルな言葉が絵を盛りたてています。
ページをめくっていって「うわぁ(息を呑む)」という感じです。

なんて新春にふさわしい絵本なのでしょう。後光が差してくるようです。(自己満足)

あけましておめでとうございます。アトムです。
年明け一冊目はこの本、と決めていたので、
この前の絵本報告を投稿し終えてから早く年が明けないかとうずうずしていました。

えーっとですね、以前に「おやすみなさい」の本を紹介したときに、
じゃあ今度は「おはよう」の本を、という意見をいただきました。
それで探して読もうと思ったのですが、なかなか見つけられなくて、
その企画は没にしました、勝手に。(すみません)

でも、そのときに酒井先生から薦められたDawnは読みました。
とても美しくて、シュルヴィッツさんの絵をもっと見たいと思いました。

□Toddlecreek Post Office レベル3 総語数1,100語 ★★★★
(邦題不明)
なにこれ?こんな終わり方あり?というのが率直な感想です。
山あいの小さな村の小さな郵便局で起こる一日。絵が美しいです。
でも「よあけ」の柔らかさはないです。
最初の絵は夜の村の様子。ページをめくって息を呑みます。美しい。
何度も何度も見ました、この最初の2ページ。

□Rain Rain Rivers  レベル0 総語数170語 ★★★★
(邦題:あめのひ)
邦題のとおり雨の日の様子を描いたもの。
黒い線で下書きした上に、薄い黄色と薄い水色で色がついています。水彩なので色の混じったところは緑。
黄色から青のグラデーションがきれいな本。文章もリズミカルで声が出てしまいます。
私が読んだシュルヴィッツさんの中ではこれが一番、絵の感じがDawnに近いかな。

□ The Treasure  レベル1 総語数370語 ★★★
(邦題不明)
青い鳥は近くにいる、的なお話。絵はToddlecreek Post Officeに近いかな。
お話としてはPost Officeの方が好き。

□The Fool of the World and the Flying Ship  レベル4 総語数3,300語 ★★★★★
(邦題:空とぶ船と世界一のばか — ロシアのむかしばなし)
Retold by Arthur Ransome。ある日王様が空飛ぶ船を持ってきたら姫と結婚させるとお触れを出しました。
それにいどむThe Fool。痛快だし、結末もすごくいいです。
絵はね、「よあけ」や「Post Office」とも違って、ずいぶんラフな感じ。
それが The Foolの性格を現しているようでした。

□ Snow レベル1 総語数155語 ★★★★★ 
(邦題:ゆき)
コールデコットオナー賞受賞。Dawnもいいけれど、これも捨てがたい。好みの絵です。
子供がうらやましくなります。大人ってつまらないわ、って思いました。

□What is a Wise Bird like you doing in a Silly tale like this? レベル4 総語数2,170語 ★★★★
(邦題不明)
くっきりはっきり系の絵がとても好き。Snow系の絵です。
でもとてもナンセンスなお話。意味を考えずにどんどん読んでいきましょう。
例えば、ある出来事があってBearはしっぽをなくし森へ逃げ込みます。
The bear's wood's were so thick that from one tree to the next was over a mile.
こんな感じのお話です。

□The Golden Goose レベル2 総語数980語 ★★★★★
(邦題:金のガチョウ)
グリム童話。くっきり系の絵で好き。シュルヴィッツさんの建物の絵って私好きです。
お話も読みやすくRetoldされています(って、オリジナル読んだことないけど)。

シュルヴィッツさんで検索してヒットしたものを片っ端から借りたら、絵本じゃないのもありました。
それも面白かったので、今度の通過報告のときに紹介いたします。

では、前回からのくまさんシリーズの続きです。

フランシスちゃんシリーズ(フランシスちゃんって、クマよね?自信がありません。)

■Lillian Hoban絵/Russell Hoban作

□A Birthday for Frances レベル3 総語数1,900語 ★★★
(邦題:フランシスとたんじょうび)
妹の誕生日。揺れるお姉ちゃんの心、という感じかな。

□Best Friends for Frances レベル3 総語数1,600語 ★★★
(邦題:フランシスのおともだち)
男の子の遊びに入れてもらえなかったフランシスは妹のグロリアと一緒に女の子だけのお出かけをしようと思ったけど。

□A Baby Sister For Frances レベル3 総語数1,300語 ★★★★
(邦題:フランシスのいえで)
フランシスのシリーズでは一番好き。
赤ん坊の妹ばかりかまわれて、自分はかまってもらえず拗ねたフランシスは家出をします(ダイニングテーブルの下なんだけど)。
両親の対応が素敵。

□A Bargain for Frances( ICR2) レベル1 総語数1,700語 ★★
(邦題不明)
書評をあげたときは★★★にしていたけれど、本当は★★の気分です。
とても気分が悪いですー。だます、だまされる、の世界です。
こんなにシビアなことを小さなときから教えるのが普通なのでしょうか?

□Bedtime for Frances レベル3 総語数1,350語 ★★★★
(邦題:おやすみなさいフランシス)
私が読んだフランシスちゃんのなかで、これだけがGarth Williamsさんの絵でした。
なかなか寝られないフランシスのお話。フランシスシリーズの中では一番好き。
あれ?「一番好き」が二つある(まあいいさ)。

このシリーズは私の好みではないようです。好みではないのに5冊も読んでいる、
片っ端から借りているとこういうことも起こります。

今回もお付き合いいただきましてありがとうございました。
今年もよろしくお願いいたします。


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