Re: 被告人「停滞」への論告求刑

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6744. Re: 被告人「停滞」への論告求刑

お名前: 道化師
投稿日: 2003/10/15(23:32)

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弁護人たこ焼さん、証人及び陪審員のみなさん、こんばんは、検事道化師です。
数々の検察側証人、弁護側証人が出揃ったようなので、
これより、被告人「停滞」への
「タドキスト無差別殺人及び傷害致死、傷害、傷害未遂事件」の
論告求刑を行いたいと思います(笑)

たこ焼弁護人は次のように主張されました。

〉そもそも「停滞」とは何でしょうか?
〉本当に悪玉なのでしょうか?
〉たこ焼はそうは思いません。
〉停滞の予防?・・・いやいや、とんでもない!
〉「停滞」のほとんどは私たちタドキストの味方なのです。

常識とかけ離れた言説をとって心を掴む、
弁護人の高等戦術であります。

〉「停滞」と一言でくくってはいますが、
〉実は「停滞」にはどうやらいくつも種類があるように思えます。

ここで検察側が告発した被告人「停滞」を誰とも知れない他の者にすり替える
弁護側の意図が見えるのであります。

〉ちょっとキリンな本を読んだあとの読み疲れ・・・という軽〜い停滞もあれば、
〉2〜3年は英語を見たくなくなってしまうような重傷の停滞もあります。
〉弁護人・たこ焼が主張したいのは、(仮説の段階ですが)
〉少なくとも「重傷の停滞」以外の停滞は、善玉ではないか、ということであります。
〉1,2ヶ月の停滞なら喜んではまってもいいのではないでしょうか?
〉飛躍のヒントを与えてくれるのではないでしょうか?

検察側の告発は、弁護人がここで主張する「重傷の停滞」を告発するに至った訳で有りまして、「飛躍のヒントを与えてくれる」停滞は、検察側としては、告発する意図は毛頭無いのであります。むしろ、「飛躍のヒントを与えてくれる」「1、2ヶ月の」停滞は、被告人「停滞」と混同を避ける為に「休息」と積極的に名付けた方が良いのではないでしょうか。

〉たこ焼は、「停滞」の正体を「無意識脳からのありがたいメッセージ」と考えております。
〉非合理的?
〉う〜ん、そうかもしれません。

弁論に非合理的とは、もってのほかです(笑)

〉英語脳はもちろん無意識脳に含まれます。
〉ところが、この「無意識脳」というのは非常に扱い方が難しい。
〉無意識脳は非合理的で、一体何を考えているのか、意識脳にはとんと分かりません。
〉無意識脳は、喜んでいるのか?疲れているのか?何か悲鳴をあげているのではないか?
〉意識脳には明らかには分からないこそ、「無」意識脳なんですよね。
〉でも、無意識脳からは意識脳へメッセージが送られてきます。
〉例えば「夢」です。非常に非合理的なものでストレートには解釈できないのですが、
〉フロイトとか、ユングが言っているように、何らかの意味を持っているのです。
〉実は、「停滞」もそのような無意識脳・英語脳からのメッセージではないか?
〉というのが、たこ焼の仮説です。

この場合、英語脳の無意識に関して、その時々の感情の根元として想定されているフロイト、ユングの精神分析を持ち出すのは適当ではないのであります。
持ち出すべきは、マイケル・ポラニー氏の著作「暗黙知の次元」で説かれる所の暗黙知が適当ではないかと検察側は考えます。

「無意識脳」または「暗黙知」のいずれにせよ、

〉タドキストが停滞におちいる時、
〉実は、無意識脳からの「何とかしてくれ〜!」という悲鳴を聞いているのではないでしょか?
〉だとすると、この悲鳴が「聞こえる」というのは非常にありがたいことでは?
〉「聞こえる」からこそ、何らかの対処が打てるのですから。
〉もしも、聞こえなかったら、とんでもないことになるでしょう。

これは弁護人の言うとおりで、

〉日々の多読によって、英語脳は成長します。
〉ちょうど、小さい子供がどんどん成長するようにです。
〉小さい子供はすぐに大きくなるので、服を頻繁に買い換えないと、
〉「ママー。この服きついよー。この靴、足が入らなくて痛いよー」
〉と悲鳴をあげます。この悲鳴が停滞なのでは?
〉私たちは、何らかの枠組みを設定して英語と接しているのですが、
〉古い枠組みが成長した英語脳には合わなくなって、
〉英語脳が「痛いよー」と言っているのが停滞だとたこ焼は思うのです。

だからこそ、私達タドキストはマイペースを守り、
そのマイペースを維持する為にも積極的な「休息」もまた必要なのです。

〉そもそも
〉停滞しない・・・などという状態を我々普通の人間は期待しないほうがいいのでは?
〉停滞しない人は確かにいるのだろうけど、
〉そのような人は、天才的にバランスが取れている人だと思います。
〉あ、うん、の呼吸で無意識脳の欲求を意識脳が満たしてあげられるような、
〉常人ではない才能の持ち主ではないでしょうか?

これは、全て「停滞」を我々が積極的に取る「休息」と読み替えた方が良いと
観察側は考えるのであります。

〉ですから、我々普通の人間にとって大事なのは、停滞の予防ではなくて、
〉各々の停滞の意味の探求と、その個別の対処です。
〉「枠組み」が人それぞれですから、対処法も人それぞれになってしまいます。
〉ここが、停滞対処のとても難しいところです。
〉簡単にはパターン化できない新しい「枠組み」の設定は、とても大変です。
〉しかし、停滞は飛躍のヒントを与えてくれます。

ここで弁護側は弁護側自ら「停滞には種類があり、その中でも」と限定を加えたにも関わらず、意図的に「停滞」を総称して「重傷な停滞」をも弁護しようとする高等弁論術を労しているのでありまして、陪審員の皆さんは重々ご注意願いたい。

〉たこ焼が200万語通過直後に経験した危機的停滞のメッセージの意味は、
〉「ノルマなんて設定するな!」だったと思っています。
〉あの頃まで、なんとなく、ノルマらしきものがあったのです。
〉その停滞から、ノルマをあまり気にしないようにしました。
〉そして、回復しました。
〉おかげでその後も多読を楽しく続けられました。

弁護人のこの主張の有益な事は検察側も認める所であります。

〉380万語から最近までの2ヶ月におよぶ停滞のメッセージの意味は、
〉「音を聞け!」ではないかと思っています。
〉実は、この1年、音を全く聞かなかったのです。
〉この停滞からの脱出の試行錯誤の中で、リスニングを始めたところ、
〉これが、まぁ、気持ちがとてもよろしいのです。
〉最近は毎日、リスニング三昧です。
〉こうしていると、いつの間にか多読の方も復調してきたようです。
〉ここ数日、楽しく読んでいます。

この点は、検察側が未だ検証していない事につき、
弁護人の主張が羨ましく感じられるのであります。

〉枠組みが、きつくて痛くなってきたことを「停滞」は教えてくれるのです。
〉だからこそ次のステップに進むことができるのです。

検察側は、「多読が辛い、何か読み進めない」と感じたとき、
被告人「停滞」に陥る前に、積極的な意味で「休息」を取るべきだと主張致します。「あー、今停滞してるなぁ」と思うのでは無く、「今はちょっと読み疲れて居るから、少し休んでいるんだ」と、ポジティブに考えるべきだと思うのです。
もう少し言えば「停滞クラブ」も「休息クラブ」とポジティブに名称変更すべきでは無いか。
そもそも本来、被告人「停滞」は、多読初期には「壁」と言われ、
「黄色い壁」「OBW1の壁」等々、タドキスト先輩諸兄の弛まぬ努力の末、
その「予防法」が見つけられて来たので有りました。
100万語過ぎてからの「停滞」も、またの名を「壁」と言うかも知れない。
だとするならば、その予防は大変重要な事だと検察は考えます。
では、その「予防」はどうするか?
それは、我々タドキストが、もっともっと多読書籍を発見し、
多読書籍のラインナップを豊かにすることで、
どのような趣味嗜好のタドキストにも飽きさせる事無く、
スムーズに多読の道を進んでいけるようにするべきだと考えます。
古川先生曰く1年ちょっと前には考えられない程、
現在の多読書籍のラインアップは豊かになってきているとの事です。
だったら、これからの1年でまたどれほど豊かになる事でしょう。
そうする事できっと被告人「停滞」も、その冒す罪を軽くする事でしょう。

よって、検察側は被告人「停滞」にタドキストに対する第一級殺人の罪、
傷害の罪により「死刑」を求刑するものであります。
陪審員の皆さんの賢明なる裁定を願って、
検察官道化師の論告求刑を終えたいと思います。


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