Re: 被告人「停滞」の弁護

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6423. Re: 被告人「停滞」の弁護

お名前: たこ焼
投稿日: 2003/10/10(02:25)

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こんばんはー、「停滞」排除派のみなさん。ひねくれ者のたこ焼です。

みなさんがおっしゃるように、確かに「停滞」は、憎たらしい奴です。いやな奴です。
あー、停滞さえなければ今頃は、ウン百万語なのに・・・とか。
つまり一般には、「停滞」は悪玉と考えられています。
しかし、たこ焼はひねくれ者ですので、ここであえて、「停滞」の弁護をしたいと思います。

そもそも「停滞」とは何でしょうか?
本当に悪玉なのでしょうか?
たこ焼はそうは思いません。
停滞の予防?・・・いやいや、とんでもない!
「停滞」のほとんどは私たちタドキストの味方なのです。

「停滞」と一言でくくってはいますが、
実は「停滞」にはどうやらいくつも種類があるように思えます。
ちょっとキリンな本を読んだあとの読み疲れ・・・という軽〜い停滞もあれば、
2〜3年は英語を見たくなくなってしまうような重傷の停滞もあります。
弁護人・たこ焼が主張したいのは、(仮説の段階ですが)
少なくとも「重傷の停滞」以外の停滞は、善玉ではないか、ということであります。
1,2ヶ月の停滞なら喜んではまってもいいのではないでしょうか?
飛躍のヒントを与えてくれるのではないでしょうか?

たこ焼は、「停滞」の正体を「無意識脳からのありがたいメッセージ」と考えております。
非合理的?
う〜ん、そうかもしれません。

英語脳はもちろん無意識脳に含まれます。
ところが、この「無意識脳」というのは非常に扱い方が難しい。
無意識脳は非合理的で、一体何を考えているのか、意識脳にはとんと分かりません。
無意識脳は、喜んでいるのか?疲れているのか?何か悲鳴をあげているのではないか?
意識脳には明らかには分からないこそ、「無」意識脳なんですよね。
でも、無意識脳からは意識脳へメッセージが送られてきます。
例えば「夢」です。非常に非合理的なものでストレートには解釈できないのですが、
フロイトとか、ユングが言っているように、何らかの意味を持っているのです。
実は、「停滞」もそのような無意識脳・英語脳からのメッセージではないか?
というのが、たこ焼の仮説です。

タドキストが停滞におちいる時、
実は、無意識脳からの「何とかしてくれ〜!」という悲鳴を聞いているのではないでしょか?
だとすると、この悲鳴が「聞こえる」というのは非常にありがたいことでは?
「聞こえる」からこそ、何らかの対処が打てるのですから。
もしも、聞こえなかったら、とんでもないことになるでしょう。

日々の多読によって、英語脳は成長します。
ちょうど、小さい子供がどんどん成長するようにです。
小さい子供はすぐに大きくなるので、服を頻繁に買い換えないと、
「ママー。この服きついよー。この靴、足が入らなくて痛いよー」
と悲鳴をあげます。この悲鳴が停滞なのでは?
私たちは、何らかの枠組みを設定して英語と接しているのですが、
古い枠組みが成長した英語脳には合わなくなって、
英語脳が「痛いよー」と言っているのが停滞だとたこ焼は思うのです。

この「枠組み」というのは、人それぞれです。
がんばろう!
GRを中心に読もう。
低いレベルをたくさん読まなくては・・・。
児童書しか読まない。
もっと高いレベルが読めるはず・・・。
一日何語、毎週何万語、ひと月に何十万語・・・いつの間にかノルマらしきものが・・・。
などなど・・・

ところが、英語脳は、
疲れたー。
表現にもっとバリエーションがある本が読みたいー。
もっと高度な表現に接したいー。
大人が読むような内容の本が読みたいー。
もっとやさしく素直な英文を読みたいー。
ノルマなんてキライだー!
などなど・・・
と、悲鳴をあげているのかもしれません。

そもそも
停滞しない・・・などという状態を我々普通の人間は期待しないほうがいいのでは?
停滞しない人は確かにいるのだろうけど、
そのような人は、天才的にバランスが取れている人だと思います。
あ、うん、の呼吸で無意識脳の欲求を意識脳が満たしてあげられるような、
常人ではない才能の持ち主ではないでしょうか?

ですから、我々普通の人間にとって大事なのは、停滞の予防ではなくて、
各々の停滞の意味の探求と、その個別の対処です。
「枠組み」が人それぞれですから、対処法も人それぞれになってしまいます。
ここが、停滞対処のとても難しいところです。
簡単にはパターン化できない新しい「枠組み」の設定は、とても大変です。
しかし、停滞は飛躍のヒントを与えてくれます。

たこ焼が200万語通過直後に経験した危機的停滞のメッセージの意味は、
「ノルマなんて設定するな!」だったと思っています。
あの頃まで、なんとなく、ノルマらしきものがあったのです。
その停滞から、ノルマをあまり気にしないようにしました。
そして、回復しました。
おかげでその後も多読を楽しく続けられました。

380万語から最近までの2ヶ月におよぶ停滞のメッセージの意味は、
「音を聞け!」ではないかと思っています。
実は、この1年、音を全く聞かなかったのです。
この停滞からの脱出の試行錯誤の中で、リスニングを始めたところ、
これが、まぁ、気持ちがとてもよろしいのです。
最近は毎日、リスニング三昧です。
こうしていると、いつの間にか多読の方も復調してきたようです。
ここ数日、楽しく読んでいます。

枠組みが、きつくて痛くなってきたことを「停滞」は教えてくれるのです。
だからこそ次のステップに進むことができるのです。

以上で、被告人「停滞」の弁護を終わります。

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