雑談

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6403. 雑談

お名前: みちる http://www.geocities.co.jp/Bookend-Soseki/3112/
投稿日: 2003/10/9(17:10)

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杏樹さん、699分の1さん、こんにちは。
雑談クラブのようになってきましたね。(笑)

〉グリム童話は「怖い」と言うより「残酷」ですね。「シンデレラ」は靴の入らないお姉さんたちに継母が「足の指を切り落としなさい」とか「かかとを切り落としなさい」なんて言って実行して「靴が入りました」って言ってお城に向かうし(トーゼンばれて追い返される)、その後こりずにシンデレラの結婚式に行って鳥に目をつつきだされるし、白雪姫の継母は最後に真っ赤に焼けた鉄のスリッパをはかされるし…。

そうですね。かなりの勧善懲悪な話ですね。
でも、それこそ、世界中どこの民話でも、こういう残酷さってありますよね。
民話でなくて、神話もかなり残酷さってありますし。
ただ、残酷さもある代わりおおらかさもあるように思うのですよね。
この手の話。そういう意味で、残酷さだけ抜き出したような話の作りという
のは、個人的には好きではないですね。大事なところ忘れているでしょという
感じで。

〉グリム童話は英訳が面白いという話ですので、こちらは英語で読んでオッケーのようです。

と、書いたのは私なのですが、日本の訳と比べて英語が読みやすく感じるのは
私が読んだのが岩波文庫(学者)の訳だからかもしれません。
学者でも、センスのある方はたくさんいると思いますが、どうしても解釈中心の
訳という感じで、ごつごつ違和感を感じてしまうのかも。

そういえば、もともとの「千一夜物語」ちくま文庫からバートン版の出版がはじまり
ましたね。なんだかタイムリーと思ってしまいました。

〉オマル・ハイヤームといえば、面白い小説があります。
〉「サマルカンド年代記」(アミン・マアルーフ著)。今すぐ出てこないので出版社がわからない…。国書刊行会だったと思います。2部構成になっていて、1部がオマル・ハイヤーム本人の時代、2部が20世紀初頭のヨーロッパでオマル・ハイヤームに取り付かれた男女の物語。

これ、699分の1さんが調べて下さいましたが、記憶に間違いがなければ、
ちくま学芸文庫からもでていると思います。買おうか迷った記憶がある
のですよね。。ちょっと高くてあきらめたのですが。

〉〉邦訳本は、訳比べするとずいぶん違っていたりしますよね。
〉〉それにしても「女武者」はすごすぎですね。
〉でしょー?
〉私は海外文学ばかり読んできたので、いつも「これは原文ではない」という意識がどこかにあります。わかりにくいところ、変なところがあると訳が悪いのかな、と思います。たまに日本語の本を読むと「これは本当に作者が自分で選んで書いた言葉なんだ」としみじみ感動したりします。

邦訳本って、ほんと難しいですよね。
作者と訳者の幸運な出会いがあれば、原作以上に素晴らしくなったりも
するのですが。

これに関しては、ちょっと面白いエピソードを知っています。
多分杏樹さんもお読みになっていそうな澁澤龍彦さんのエッセイの中に、
邦訳の詩を読んで、自分だったらこうするのになぁと書いた後、
待てよと原作を読んだら、澁澤さんが変えたものの方が原作に近かった
そうです。これってすごいですよね〜。
知らない詩の邦訳を、違和感を感じて直したら原文に近かったなんて
澁澤さんならではですね。
それにしても、「大股びらき」なんて25才のときの訳だそうですし、
澁澤さんと、元夫人の矢川澄子さんってすごすぎと思ってしまうのでした。

〉〉プルーストは、間に何も挟まずに、もう身を任せるようにして、その空気にひたる
〉〉というのが、一番いいような気もしますね。。
〉〉たらたらたらとエンドレスに読んでいくと楽しそうです。
〉〉(ちょっと危なくなってしまいそうな気もしますが。)
〉変に他の本をはさみながら読むよりずーっとかかりきりで読んだ方がいいのかもしれませんね。「ダルタニヤン物語」ほどは長くないと思いますので読めるのでは…。

邦訳は、ノルマ制のように読んで、一ヶ月ほどで読みましたが、これはかなり
ハードでした。ダルタニャンなら、一日一冊でも読めそうな気がします。
(日本語なら。)

〉〉杏樹さんの雑談って、教養講座のようですばらしいです。
〉〉ぜひぜひ、女王になって下さい。
〉「ツッコミの女王」よりマシなタイトルかも…。

じゃあ、教養の女王ということで。(笑)

〉秋男さんが読んでるかどうかわかりませんが、オーストリアへ行った時、即席でドイツ語を詰め込んでいって、Bitte!を良く使いました。英語のPleaseと同じように使えて応用範囲が広くて便利でした。ほしいものがあれば指を指して「Das Bitte」と言えば通じる、と書いてたあったので実行したらちゃんと通じました。

おぉ、そうか、pleaseにあたるので、「This please」という感じなのですね。なるほど。

世界各国のお別れの言葉などというのも面白いですね。
日本の「さようなら」が「そうであるならば(やむをえない)」という意味であると
いうのは、リンドバーグ夫人の言葉で知りましたが、「神のご加護を」とか「再会を」
とか、いろいろな意味が元にありそうで。

秋男さんへのレスにフランス映画をみると、フランス語をやりたくなると書きましたが、
ドイツオペラをみると、ドイツ語をやりたくなります。
まえに、魔笛を見に行ったら、「私が、私が」というようなところだけだったのですが、
分かって、すごく感動しました。
パパゲーノとパパゲーラのことばが分かったら楽しいだろうな〜。
でも、オペラの神様ヴェルディはイタリアオペラですね・・・。
あう〜。

3つの願いの1つは、古今東西の言葉が自由に使えるように!に決めているのだけどな。
ランプの精でも来てくれないかしら。。

そんなこんなで、失礼します。

それでは、また。


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