多聴の迷い道 もうすぐ600万語

[掲示板: 〈過去ログ〉SSS タドキストの広場 -- 最新メッセージID: 9999 // 時刻: 2024/4/29(22:55)]

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[報告] 2676. 多聴の迷い道 もうすぐ600万語

お名前: しお
投稿日: 2003/6/29(15:43)

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みなさん、こんにちは。しおです。いま、595万語で、もうすぐ600万語というところです。多読については特に代わり映えしないのですが、この4月から英語を聞いたり声に出したりするほうに時間をさくようになり、いろいろ考えることが多かったので、リスニングについて書いてみようと思います。

1)多読をはじめてから1年目までのリスニング

私は、つい3か月前まで、1年以上の間、すこしでも時間がとれれば、ほとんど多読にあてていました。
自分の使える時間を考えると、映画やTVドラマを見ている間、何冊本が読めるかと思い、つい本を選んでいました。(この心のゆとりのなさ!)

私の多読開始以前のリスニング法は、ひとつの題材を、テキストなしで覚えるまで聞いて、それからテキストを開いて聞き取れなかったところをチェック、それからまた何回も聞いて声に出して真似する、というやり方だったので、いろんな番組をたくさん見て楽しむという方法をうけつけなくなっていたのです。

唯一聞いていたのは、約2年前に聞き始めた「アメリカ口語英語 アメリカ生活編」(グレゴリ・ストリカーズ著 英友社)というカセットだけでした。ちょうど音をほぼ覚えたときには、もう多読にはまっていたので、ディクテーションをする時間は全くとれません。(やる気もでません) ただ分からない部分はそのままに、聞き続けただけでした。ウォークマンをしているところを子どもに見つかると、触りたがりむしりとられるのでときどきしか聞けません。

2)多読1周年をすぎてから(多読は420万語を過ぎ)

多読も1周年を過ぎ、4月には子どもが幼稚園に入園し、気持ちに余裕がでました。
やさしい英語をもっと吸収したいと思っていたので、やさしい本を読むのと並行して、輸入物の子供用ビデオ("Sesame Street"3本、"Blue's Clues"7本、"Magic school bus"1本)をみたり、映画のDVDも数本みました。

子供用ビデオをみるようになったきっかけは、いつも子ども(当時3歳)が「またアマゾンからお母さんの本がきたよ。どうしてわたしのはこないのかなあ」と言うので、ちょっと罪悪感があり、子供用のビデオがAmazonから届けば子どもも納得、私も自分の好きなビデオを子どもの起きている時間に見られる(子どもの好みは無視)という邪心ありありの購入でした。

幸い"Blue's Clues"は子どもが気に入ってくれたので一安心。(気に入ってくれないと、私がビデオを見られなくなる←邪心)
最初はそれほど興味がなさそうだったのでしたが、ストーリーのツボや状況をちょっと説明すると、がぜん興味をもち、お気に入りになりました。2〜5歳向けだと思いますが、お兄さんのしゃべりはSesame Streetと同じくらいの速さです。輸入物なので当然字幕も吹き替えもありませんが、何回もみたおかげでほぼ聞き取れるようになりました。

"Magic School Bus"は、子どもは"Blue's Clues"を何本も見た後なので慣れていたのか最初からかぶりつきで真剣に見ています。"Magic School Bus"のほうは一言一句聞き取れるのは全体の80〜90%くらいではないかと思います。多読をしてなかったら、聞き取れなかっただろうと思う子ども同士の会話が多いです。このシリーズはもっと買いたいと思っています。もちろん自分のため(笑)

大人向け映画のDVDは、子ども用とはちがって、理解度は格段に落ちます。半分もわからない映画も多いです。特に男性が早口でしゃべっているところが聞き取りにくいです。

3)もやもや感、焦り

5月頃、やっぱり、何百回聞いても聞こえないところは聞こえないのではないか、ただたくさん聞いているだけでその限界を突き抜けることができるのだろうか、と、もやもやとした悩みを感じるようになりました。先ほど書いた「アメリカ口語英語 アメリカ生活編」をついにディクテーションしたのがきっかけです。

この本は25の話題について、それぞれ1分程度の英語の説明文と、これに関連する1分程度の会話がついています。

★説明文はほぼ完全に単語ひとつひとつ聞こえる。95〜100%の正答率。
★会話は、正答率がぐっとおちて70〜93%くらい。
 70%というと高い印象がありますが、間違えた部分をマーカーでぬると半
 分以上が色がついているくらいにみえます。そして、話題も釣りにいこう
 としている、くらいしか分からず、ごちゃっと聞こえます。聞こえないとこ
 ろは決まって、the, ain't, it, in, on, to, would, some, get ,
 a little他、短い音節の基本語とそのつながり。
★テキストを見た上で、何回聞いてもそういっているとは思えない文が10個
 以上はある。

この教材は、題材はとても古く、音楽の話だとジュークボックス、大統領の話だとニクソンの失脚の話がでてくるのですが、速さもしゃべり方も非常にナチュラルです。
だからこそ選んだのでしたが、テキストを見たついでに分速を計算してみたら説明文は分速162〜180語、会話は分速190〜240語でびっくり。(部分的に250語以上でしゃべっているところもあると思う)
これじゃ聞けなくても・・・と思いましたが、これが現実の会話でしょう。

この頭打ちっていうのは、どうしたらいいのか。
聞こえるところが増えていくけど、ある程度までくると限界があって、あとちょっとのところがどうしても聞こえない。
繰り返し聞くだけでいいの?
たくさん聞くことで何でも解決できるの??
何の話題について話してるか分かればそれでいいんじゃないのと思おうとしましたが、やっぱり納得がいかない。几帳面すぎるのか・・・。

なんだか多読についての悩みに似ているなあと思いました

4)嬉しいできごと

そんなもやもやした気持ちのなか、嬉しいことが。
4月から聞きはじめたAFNが、6月半ばになって番組によってはくっきりわかるようになり、明るい気持ちになりました。(まだ聞こえない番組のほうが多いです。誤解しないでください)

「せっかく聞いているけど、朝の番組は音楽が多すぎていやだなあ・・・ラジオドラマや朗読が聴きたい」と最初は思いましたが、これが利点でした。

朝のうちは、音楽をはさみながら天気、映画情報、ニュース、基地情報、行事など、ほぼ同じような短い内容が繰り返し放送されています。つまり、聞き逃してもまた聞けると安心できるのでイライラしません。

家事をしたり、子どもが大きな声でしゃべり続けるなか聞くため、ラジオがろくに聞こえないことが当たり前の状態ですから、これはありがたいです。そういう「お知らせ」みたいな放送はよく分かるようになりました。

そのうち、朝5時からのNPRのニュース番組(All things considered)もながら聞きするようになり、特派員リポートもよくわかるようになりました。各時報ごとに放送される5分くらいのAP Network Newsはずっと速いのでまだごちゃっと聞こえることも多いのですが、もし新聞を読んでいればもっと分かるだろうと思います。

逆に全然聞き取れないのが、朝のDJ(2人の男性)のたわいないおしゃべり、リスナーからの電話(そんなに速い訳ではないのに)、ジョーク番組です。ほんとうは、こういう雑談のほうがネイテイブの人にとっては易しいはずですよね。ジョーク番組はあきらめてますが、雑談は聞き取りたい!

関西方面の方はご存知でしょうか、私は小学生から高校を卒業するまで、ずっとMBSの「ありがとう浜村淳です」(いまだに「花と緑の愛の千里丘からお送りします。ありがとう〜、ありがとう〜、らららんらんららっら〜ん」というテーマ曲が頭にこびりついています)を聞いていました。小学生でもよく分かる内容で、簡単な時事・芸能ニュース解説と雑談。朝からそんなストレスになるような難しいことを放送するわけはありません。AFNのDJも同じレベルのはず。むしろそれよりしゃべりがずーっと少ないし。英語の「浜村淳」みたいな番組やってないかなぁ。

5)シャドウイング

シャドウイングはほとんどまともにやっていません。昨年1年間、家族が起きてくる前の朝6時15分〜35分くらいまで、基礎英語2,3をテキストなしで聞いて真似していましたが、講師の後を復誦するだけなので、シャドウイングとちょっとちがいます。
この4〜6月は、リスニングのもやもや感を払拭するきっかけになるのではと思って、シャドウイング素材をさがしました。音とリズムが面白いものにしようと思い、Dr,Seussの"The Cat in the Hat"に決め、ときどきシャドウイングしています。登場人物のやりとりと猫のめちゃめちゃさが面白いです。

6)おわりに

気づいてみると、多読に忙しいため、結果的に文字を見ないで音だけ聞く状態を1年半以上続けていました。多読をしてなかったら、ながら聞きや多聴はしてなかったのではないかと思います。

いま思えば、お気に入りの面白いものを数回聞いて、気になる音があれば、気軽に文字をみて納得する。スクリプトや字幕がなければ、それはそれでよし、気にせずたくさん見る、ぐらいでよかったのではないかと感じます。

と悟ったようなことを書いてみましたが、まだどうしたらいいかよく分かりません。細かいところまで聞き取りたい、でも、どう進めばいいか、心が定まらず、正直迷っています。

1年半以上1本のテープを聴き続けて、「これは何といっているのか」と耳をすませ続けた事実も無視できない気がします。

DVDを見続ける事は間違いないと思います。とても楽しいです。一緒にシャドウイングしたくなったらシャドウイングするだろうし、ディクテーションしたくなったらディクテーションするだろうと思います。たくさん見て、そのうち感動して何十回でも見たいと思うようなDVDに出会えたらなと思います。

先日12年ぶりにレンタルビデオ屋の会員になり、噂の"メメント"のビデオと、もうひとつ"F R I E N D S "のDVDを借りました。メメントは衝撃でした。私も巻き戻してまた見てしまいました。"F R I E N D S "は笑えるシーンが多くて、とても気に入りました。2回くらい英語音声でみて、次に英語字幕でみたので内容が全部わかってとてもすっきりしました。分かった後に英語音声で聞いたら爽快(笑)

ごちゃごちゃ試行錯誤している間に自分のスタイルが決まってくるのではと期待しています。それで、何か進展を感じたら、また報告したいと思います。

ずいぶん長くなってしまってすみません。最後までつきあっていただいてありがとうございました。


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