絵本報告 その6

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2618. 絵本報告 その6

お名前: アトム
投稿日: 2003/6/27(23:17)

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こんばんは。アトムです。
私事で恐縮ですが、今日が本当の多読1周年記念日なのでなんとなく投稿したくなったという次第です。
では早速。

□ A Little House of Your Own(邦題:あなただけのちいさないえ)
レベル1(1,000語)★★★★★
Irene Haas(イラスト)Beatrice Schenk de Regniers(作)。

Kianさんがこの本を書評あげてくださったときに、私もちょうど借りてきていて手元にあったんです。早速読みました。
すごくいい本です。「個人」が確立されている文化を感じます。
誰でも一人になりたいんだ、そういう時は邪魔しちゃダメなんだ、という本です。
私が日本語で書いてもダメです。とても素敵ですから、是非読んでください。今回の一押し。

□The Stinky Cheese Man and Other Fairly Stupid(邦題:くさいくさいチーズぼうや&たくさんのおとぼけ話)
レベル3(3,000語)★★
Lane Smith(イラスト)Jon Scieszka(作)
Caldecott honor bookなんですね、この本。
職人さんがパロディー本情報を集めていらっしゃったときににfumiさんから情報提供されていた本です。
そのときちょうど私も図書館に取り寄せをお願いしていて、昨日取りに行き、早速読みました。
で、この本はなんとコメントしたらいいのでしょう。はじめから最後までふざけています。まあ、パロディとはそういうものですけど。
でも毒ありますね。うまくできているんだけどなあ。読んでいて少し疲れました。私はまだまだ未熟です。

先日のTORAさんオフ会で何人かの方と、絵本って難しいですよねー、というお話をしました。
難しいです。総語数500語未満くらいだったら、絵に対して字の割合が少ないので、
絵から得るものが大きく、わからない単語があっても気にならないのですが、
総語数1000語を越え始めると、絵より字から情報を得なくてはいけなくなるので、なんだか急に難しく感じます。
すべての本がこれに当てはまるわけではないですけれど、難しい絵本はわかったふりして読んでいます。(笑)
私が難しいなあ、と思う代表はこの方。

■Barbara Cooney絵

□ Hattie and the Wild Waves レベル4(2,400語) ★★★
(邦題:おおきななみ ブルックリン物語)
画家になるって決意した著者のお母さんがモデル。なんかやたら読みにくいと思ったら会話がドイツ語だった(多分)。
□Miss Rumphius レベル3 (1,200語)★★★★
(邦題不明)
花の種をまいて町をお花でいっぱいにしたおばあさんのお話。
□ Basket Moon レベル4(1,300語)★★★
(邦題:満月をまって)
Mary Lyn Ray作。満月になったら編んだ籠を売りにいくお父さん。
初めて連れて行ってもらったけれど、街の人の言葉に傷つく少年。
□ Letting Swift River Go レベル3(1,000語)★★★★
(邦題:みずうみにきえた村)
Jane Yolen作。自分の住んでいた町がダムのそこに沈んでしまうという現実を、女の子の目から見たお話
□ Roxaboxen レベル3(930語)★★★★★
(邦題:すてきな子どもたち)
Alice MacLerran作。著者のお母さんの子供のころに過ごした場所のお話。
「お母さんが子供のころはね」と昔を思い出して懐かしむようなお話。
□ Ox-Cart Man レベル2(650語)★★★★
(邦題:にぐるまひいて)
町に出て、家族みんなで作ったものを売ってくる話。Donald Hall作。

クーニーさんが、自分でお話を書いたものは結構難しい。ここで全部は紹介していませんけれど(また別の機会に)。
他の人の書いたお話に絵をつけると、とっても素敵な絵本になります(失礼なこと言ってる?)
他の人の書いたお話も、なんというか、郷愁漂う、ああ、昔はよかったわねー、というお話を選んでいるみたいです。
「おおきななみ」以外の5作はみんなそうです。
それでそれで、このクーニーさんの絵が、これがまた、もの寂しい絵なんですよー。郷愁倍増。
全部借りた本なので1冊も手元にないのですが、人物に顔あったかな?くらい、人が目立たない。
風景の中の一部でしかないのです、人間は。主役は風景や町並み。
その素敵な絵本の中でも特に「すてきな子どもたち」が好きです。
読み終わった後、昔よく遊んだ広場(今はない)を思い出して、懐かしさに浸りました。
この人の絵本はそういう絵本です。

なんだか湿っぽくなったので、陽気にひとつ。
セサミもので。

□Grover Learns to Read レベル1 ★★★★★
  グローバーが、学校で字を習って自分で本を読めるようになってしまうと、
もうお母さんに本を読んでもらえないんじゃないかって、悩んでしまいます。でも...。
□My Name Is BIG BIRD レベル0 ★★★
  ビッグバードが自己紹介するお話。
□Wait for Elmo! レベル1 ★★★★★
  エルモは小さくて、みんなと遊んでもついていけません。
そんな時、グローバーのおじいさんがエルモを動物園につれていってくれます。

セサミストリートは、映像や音楽が楽しくて小さいころよく見ていましたが、全然わかりませんでした。
今見ても全然わからない(笑)。でも、エルモが好きです。

なんか脈絡のない話をしているなあ(笑)。
上の3冊、ビッグバードの本は、お話というより、事実(?)を述べているだけなので面白くないのですが、
グローバーとエルモのお話はよくできています。面白いです。

はー、なんかクーニーさんを放出してすっきりしました。
ぐっすり眠れそうだ。
さー、明日からまたがんばろう。

みなさま、お付き合いくださいましてありがとうございました。


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