Re:成雄さん、You shouldn't have written about that!

[掲示板: 〈過去ログ〉SSS タドキストの広場 -- 最新メッセージID: 9999 // 時刻: 2024/5/18(14:57)]

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[♪] 2146. Re:成雄さん、You shouldn't have written about that!

お名前: ポロン
投稿日: 2003/6/17(21:59)

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成雄さん、こんばんは。ポロン@タイトルはもちろん冗談、です。(^^)

さぁ、困った、困った、困ったぞ〜。(笑)
やっぱり成雄さんはするどいですね!

〉実はひとつだけあるんです。以前から。
〉4月に発売された「今日から100万語」本の中です。
〉p58 のポロンさんの掲示板での発言です。
〉この本を一通り読んだときに、ここで引っかかっているんです。お聞きしたいことが
〉あるんです。

〉一応、未購入者もおいででしょうから、書きます。

〉 「GRでレベル4に入り、You should have done 〜 、とか、He must have been 〜などという
〉文に出会うと、どうしても日本語訳が頭に浮かんでしまい、封じ込めるのに苦労しました。
〉 これも、80万語通過の "Jane Eyre" を読むころには、日本語は出てこなくなりました。
〉結局、量がすべてを解決してくれる、というのを実感できました。」(2002/12/9 この日100万語)

「今日から読みます 英語100万語!」でこの部分が引用されているのを
見たとき、ドキッとしたんです。なんだか恥ずかしかった。
100万語までは、私は文法を気にしながら読んでたんですね。

〉すでに、既出なのであれば、申し訳ないのですが
〉私は、いまだに上記の日本語訳をよく知りません。何となくわかる気はしてるんですが。

〉児童書なんかで読んでいれば、前後の流れで、適当に流しているのですが。

適当に流すのに大賛成です。(^^)/
児童書なら、前後の流れで何を意味しているのかはわかってきますよね?

私の場合は、まずGRでこういう表現に出くわして、そのあと
Full House Michelle などの児童書でもよくお目にかかりました。
Michelle に、You should have ○○ と出てきたのをよく覚えてます。

〉で、仮に、He must go と言えば、少なくとも彼は行っていない状態ですよね。
〉だから、He must have been となるとどうなんだろうと思います。

成雄さんの目のつけどころは鋭いです!
これだけではわかりにくいので、例文をあげてみますね。

探してみたら、いいのがありました。
Nancy Drew Notebooks #1 の"The Slumber Party Secret"
p.70からの引用です。

友人の誕生日パーティに招かれたNancy。
その前から不思議なことが起こっているのですが、パーティ当日も
バースディケーキにいたずらが。ケーキのデコレーションのバラの花が
なくなり、すっぽり穴があいているのです。一体誰がこんなことを?
Nancyたちは、犯人らしき人物二人を捕まえます。
そんなことしていない、と言う二人に、女の子のひとり(Katie)が言ったセリフです。

  "Liar,"Katie said.
  "Somebody ate the rose from the cake.
   It must have been one of you."

これでいきましょう!^^
 
〉表現するの難しいと思うのですが
〉たとえば、ポロンさんは
〉日本語が消える前は、 must に意識がいきましたか、それとも、have been のほうに意識が
〉いきましたか。もちろん、答えは、「固まり読みで、両方です。」となると思うのですが、

これは、分析するのは難しいですが、上の文で言うとやはり
must have been という固まりで意識していたと思います。
でも、最初の段階では、must, have been とぶつ切りで読んでいたと
思います。それで、あとに have been と続くのを見て、
あわてて「固まりで意識しないと」と思ったかもしれません。

個々にmust とか should の意味に意識が行くのではなく、
この場合はやはり、"must have been" とか "should have done" と
固まりでとらえないと、そのニュアンスが伝わらないと思うのです。

例えば、ネイティブの子どもが "should have done"の表現の意味が
わかるようになる過程を想像してみると、こんな感じじゃないかと思うのです。
何度も何度も親に "You should have done that."と言われ、
母親の表情や声の調子をうかがいみて、それで、そのセリフごと
意味を理解するようになる。
should という一語の意味だけをすくいあげてるわけではないと思います。
第一、耳で聞いたときには、shouldhavedone は音が続いていて、
音の連結や脱落もあって、どこが単語の切れ目だなんて
子どもはけっして意識しない(できない)と思います。

何度も言われているうちに、今度は自分で使いたくなって、
お兄ちゃんかお姉ちゃんに、"You should have done that."と
文章まるごと、まねして言ってみる。兄姉からは、「生意気だ」と言われて
頭をこづかれる。使い方が正しいことまでわかる。(笑)
他にも、違う状況でshould have ○○ と使われるのを何度も
聞くうちに、自分でも応用して使えるようになるんだと思います。

私の場合もそれと同じで、物語の中での前後関係があったからこそ、
固まりごと英語のまま理解できるようになりました。
must have been に意識を傾けつつ、文章まるごとの意味を状況の中で
とらえたから、英語ですっと入ってくるようになったんです。

児童書でもよく出てくると思うので、もし注目するなら
should have ○○ の方がわかりやすいかもしれません。
これが何を意味するか、その前の状況から考えたら絶対わかると思います。
 (成雄さんはもうおわかりなのでしょうが、これを読んでいる他の方のために。)
1回でわからなくても、何度も何度も繰り返し出合ううちに、
必ずわかるようになります。
should have ○○ がわかるようになれば、must have ○○ も
きっとわかるようになります。

なんだか書きすぎて、かえってわかりにくくなりましたね〜。
こんがらがってしまったなら、私の書いたことは忘れてくださいね。(^^;;;

〉その答えではなく、過程を語れるようでしたらお願いしたいのです。
〉結論は「たくさん読んで、何となく」のようになるとも思いますが、それは英語の基礎があった
〉ポロンさんだからで、200〜300万語でレベル4に入るか入らないか、というような私もいるのです。
〉著者はポロンさんのこの発言に魅力を感じたから、掲載したと思います。私も魅力を感じてます。

私の100万語報告時の投稿を掲載していただけたのは、
全ては量をこなすことで解決する、という点がポイントになったのだと思います。
それが、日本語訳から入ったものでなく、真っ白の段階から意味が
取れるようになった、という報告なら、もっとずっと値打ちがありますよね。

文法書の日本語訳は、ニュアンスまで伝えてません。
だから、本を読んでいて、自分が文法書で仕入れた知識とはずれがあるなぁ
と感じることも多いんですよ。
今は、多読でそのずれを矯正している段階です。
日本語訳を知っていることが、どれだけ障害になっているか!

これからは、多読を通して「わかった」体験をされる方が
どんどん出てくると思います。
成雄さんも、また気づかれたことがあったら投稿してくださいね!

あまり語りすぎると「答え」を言ってしまいそうなので、この辺で。(^^)


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