Re: 絵本報告 その5

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[喜] 1841. Re: 絵本報告 その5

お名前: まこと
投稿日: 2003/6/9(23:54)

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こんにちは、アトムさん。まことです。
いつも楽しみに読ませていただいています。

〉□The Fall of Freddie the Leaf	(Slack	Leo Buscaglia)	レベル2	★★★★★
〉(邦訳:葉っぱのフレディ −いのちの旅)
〉絵ではなく、写真です。
〉「Freddie...?Leaf...?フレディ?葉っぱ?
〉 葉っぱのフレディってこれのこと?」と途中どよめきながら読んだ本です。
〉もちろん邦訳は読んだことがなくて、タイトルだけインプットされていたのですが。

〉邦訳読まれた方多いと思いますが、読んでいらっしゃらない方のために。
〉「死」を扱っている本です。子供に「死」とはなにか教える本。
〉いやいや、子供どころか、私、読み終わった後、
〉「私も死ぬんだー」って久しぶりに真面目なこと考えました。
〉すごくよかったです。暗い本ではありません。

教えていただいてよかった!!
日本語版は、いつも行く子供の病院の薬屋さんに常備してあり、
8歳の娘が一時期「読んで」と持ってきて、その都度読んでいた本です。
子供でも、なにか伝わるものがあったのでしょうね。
いつか英語で読みたいと思っていたのですが、タイトルがわからなかったので、
紹介していただいて、とても嬉しいです。

〉身近な死、をテーマにしたものは多いですよね。悲しいけど乗り越えていこう、という本。
〉I'll always Love You(Hans Wilhelm)とか、
〉絵本ではないですが私が読んだ中では、
〉Baby-Sitters Little Sister シリーズにもあったし、The Cat Mummyもそう。
〉The Great Blue Yonderはまた違う形で死を扱っています。
〉でも、葉っぱのフレディが一番シンプルで、考えさせられました。
〉日本語で読んでいらっしゃらない方、是非英語で!

「I'll always Love You」は家にあります。上の子が1年生のときの教科書に日本語版が載っていました。
毎日子供が音読していたので、とても親近感を持ち、英語版を発見した時に
すかさず購入しました。
しみじみ死について考えさせられますね。

〉■Shel Silverstein
〉□	The Giving Tree レベル3 ★★★★★
〉(邦題:おおきな木)
〉□	The Missing Piece レベル2 ★★★
〉(邦題:ぼくを探しに)
〉□	The Missing Piece Meets the BIG O レベル2 ★★★★
〉(邦題:ビッグ・オーとの出会い 続ぼくを探しに)

〉「ぼくを探しに」は有名ですよね。
〉この方の本は、シンプルゆえに、解釈は読む人それぞれにまかされている、という感じです。深いです。シンプルってすごい。
〉でも、この3冊の中では、The Giving Tree。ぜったい、ぜったいThe Giving Tree。
〉どんな本、って一言でいえないですが、えーっと、
〉子供のころにも読んだけど、あのころは何もわかってなかった、うおーっ   
〉て感じです。
〉絶対絶対大人が読む本です。

「The Giving Tree」を持っています。私もこの本、大好きです。
ただ、表紙の裏に「だーん!!」と著者のかたの写真がありますよね。
子供は、どーも好まないらしい。(著者の方、すみません・・・)
私は英語版を読んでから、図書館で日本語版を読みましたが、絶対英語版がいいと思いました。
なんとなく真意が伝わらない感じがするんです。
それに、大人の本ですよね。
確か以前に、どなたか男性の方が「この本を読んで、涙した。」と書き込みされていましたが、
ものすごくその気持ちがわかります。
他2冊の本も探してみますね。

〉さて、今回はMarcia Brownさん、という方の絵本を紹介いたします。

〉□	Shadow レベル4 ★★★	
〉(邦訳:影ぼっこ)
〉フランス人Blaise Cendrarsがシャーマンの話を素に書いたのをこの人が翻訳して絵を描いたもの。影に対する畏敬の念が伝わってくる。
〉□Dick Whittington and his CAT レベル4 ★★★	
〉(邦題:わかりません)
〉少年版シンデレラ物語。うん、まさに少年版シンデレラです。
〉□	Once A Mouse… レベル3 ★★	
〉(邦題:むかし、ねずみが…)
〉これもインドの昔話のようです。
〉□Stone Soup レベル3 ★★★★
〉(邦訳:せかい1おいしいスープ)
〉古い話のリトールド。村人の浅ましさがおかしい。

〉この方の絵は、切り絵調です。いや、「調」ではなく、本物かも。
〉世界各地の昔話を絵本にして紹介するのが得意なのかしら?
〉なんか、★の数が少ないですねー。
〉たぶん、意外と難しかったからです。
〉それでも、Stone Soupは面白かったです。痛快というか。
〉全然関係ないんですけれど、この方の本、開くとなんか臭いんです。
〉よくないインクを使っているのかなあ。
〉4冊とも臭かった。だから★の数が少ないのか?

このお話、すごく興味ありますね。臭さと★の数との関係。

〉最後に、以前ご紹介した後にまた読んだブリッグスさんの本です。

〉□	Ug レベル3 ★★	
〉(邦訳:わかりません)
〉石器時代のお話。どうしてその時代が石器時代とよばれるのがわかるようになっている。
〉□The Adventures of Bert	レベル0	 ★★★	
〉(邦題:バートさんの大ぼうけん)
〉Allan Ahlberg作。ブリッグスさんは絵だけです。A Bit More Bertを以前ご紹介しましたが、その前作です。とても読みやすいです。でも私はA Bit More Bertの方が好きかなあ。

〉この“Ug”ですが、えぐいです。「スノーマン」のブリッグスさんのイメージががらがらと崩れます。
〉なんて広い作風をもった方なんでしょ。
〉余談ですが、Great Blue Yonderを読んだ直後にこれを読んだんです。その中にUgってでてくるんですけれどね、
〉どうして彼があそこでうろうろしているのかわかりました(笑)
〉興味のある方、どちらも読んでみてください。
〉(もちろん、実際はこの2冊に何の因果もないと思うんですけれど。
〉 でもタイミングがよくって面白かったんですー。)

〉お付き合いいただきまして、ありがとうございました。
〉絵本、まだまだ読み続けていますので、
〉またときどきお付き合いください。

いつもたくさんの情報を、楽しく詳しく教えてくださって、ありがとうございます。
次の報告を楽しみにしています。

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