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[掲示板: 〈過去ログ〉SSS タドキストの広場 -- 最新メッセージID: 9999 // 時刻: 2024/6/3(18:55)]

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[報告] 1316. 2,000,000 words!

お名前: Kian
投稿日: 2003/5/28(17:23)

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こんにちは、みなさん。本当にお久しぶりです。Kianです。

この1ヶ月くらい、まめに掲示板を見れなくて、10日に1回くらいまとめて
読む、という具合で書き込みができませんでした。
お祝いを言いたかった方がたくさんいるんですが、失礼しました。(ぺこり)

さて、私も200万語通過できました。
長くなると思いますが、報告させてください。

2月11日〜5月28日
約3ヶ月半でした。ちなみに100万語までは約5ヶ月半でした。

100万語まではほとんど1000語レベルまでのGRと絵本が中心だったので
100万語の時点で考えていたことは
「100万語から200万語までで、GRは1200語から3800語レベルまでスムーズに
レベルアップしよう。児童書もたくさん読もう」でした。
我ながらすごいコンダラです。
(「今日から100万語」にも載せて下さってありがとうございました。
最初、大阪のブッククラブで見つけて「うわ〜〜!」と大声を
あげてしまいました。ブッククラブの方、お仕事中びっくりさせて
すみませんでした)

で、実際はどうだったかというと。。。。。やはり予定はたかが予定でした。
110万語まで1200語レベルのGRを中心に読みました。
予定通りだったのはここまで。

映画 Red Dragon (レッドドラゴン)を観たことで私の多読計画は
吹き飛びました。
愛するエドワードノートンが出ていたからか、脚本がよかったからか、
とにかく映画を見ている最中、興奮しっぱなし。
「むっちゃおもろい!絶対原作のPB読む!」と決心してしまったのです。
そして家に帰ったら、ちゃんとThomas HarrisのLecter3部作があるのです。
いや〜〜、この時ほどコンプリートビンボーをやっててよかったと
思ったことはありません。
いつか読めたらいいな〜と思っただけで、シリーズ揃えてたんですから。

Red Dragon by Thomas Harris
映画 The Silence of the Lambs(羊たちの沈黙)、Hannibal(ハンニバル)
のレクター博士が初めて登場したのがこの本です。
元FIB捜査官ウィルグレアムと連続殺人犯、服役囚レクター博士、盲目の女性、
不良新聞記者など、登場人物は多いのですが、分かりにくくはありません。
映画ではただのわき役だった人物の背景なども描かれていて、
読み始めたら夢中になってしまいました。
心臓が飛び出そうなほどびっくりしたり、
なにげない一言にホロリと泣きそうになったり。
あ、でも読んでる間中、夜、猟奇的な夢を見続けました。
ちょっとしんどかったです。(そこまでのめり込むか?あほ)

書評にもあげたいんですが、レベルがさっぱり分からないんです。
何しろ、今まで読んだ本でレベル4以上はMGR4が1冊とMGR5が1冊だけなので。
私は映画を観ていたので読めましたが、とにかく分からない言葉だらけ。
でも一度も辞書を引きたくはなりませんでした。
読みながら「辞書引いてもたいして助けにはならないだろうな」
と思いました。だって、知らない言葉ばかりなのに(それこそ数え切れない)
内容はよくわかるんですから。
読書というのは辞書を使うものではなく、自分の持っている常識、知識、
想像力を使うものだ、ということがよく分かりました。

「もうすぐ読み終わってしまう〜〜。どうしよう〜〜」と思ったくらい
堪能して、「ん?そうだ!朗読テープを買ってシャドーイングだあ!」と
どこまでもRed Dragonで盛り上がる私。
やっぱり完全版で、CDで〜。14000円をクリックした時は
「本当に来月はお米が買えないかも」と思いました(笑)。
そして、クリックした後で気づいたのが「3〜5週間後」!
「なに!そんなに待てるかい!」と怒りに任せて
一番早く届く省略版のテープを追加注文。ああ、どこまでもあほな私。
でも、CDはまだ届いてないんですよ〜。注文して2ヶ月以上経ってるのに〜。
そのかわり、テープは毎日堪能してます。著者が朗読しているので
本当に面白いです。でもシャドーイングはできません。
速すぎるんです(涙)。

The Silence of the Lambs by Thomas harris(羊たちの沈黙)
次は迷わずこれ。レクター博士が出て来る第2作です。
でも読み始めたら、退屈でした。それにエグすぎる場面もあって、
「やっぱりグレアム(エドワードノートンの役)が出てこないからかな〜、
投げようかな〜」と思っていたら、第3章15ページ目くらいでレクター博士が
出てきたとたん「うお〜〜、むっちゃおもろいやんけ〜」と(日本語で)
叫び(我ながら品がない)、そのまま最後まで突っ走りました。
といっても3日くらいはかかりましたが。。。
レクター博士とFBI研修生のクラリスと連続殺人犯のバッファロービルの
心理戦の展開がすばらしい!また映画では描かれていなかった
クラリスの上司のクロフォードの私生活なども描かれていて、
あまりの面白さに本から顔があげられない。
そして読み終わって本を閉じた時に「あ〜面白かった!」と
つぶやいたのです!この時は自分でびっくりしました。
ちゃんとPBを楽しんだんだ!Red Dragonの時はRed Dragon愛が
読ませてくれたのかと思ったのですが、これも読めた!
しかも2冊とも10万語を超える本。
う〜ん、「100万語、ペーパーバックへの道」はうそじゃなかった(笑)。

Hannibal by Thomas Harris (ハンニバル)
どこまでもレクター博士で突っ走る私。次も迷わずこれ。
。。。。。でも、これはほんっっっとに難しかったです。
しかもレクターがなかなか出てこない。待つこと約130ページ。
やっと出てきても、難しいことには変わりない。
「なんで同じシリーズなのに、これだけこんなに難しいの〜〜」
何度も投げようかと思ったのですが、レクターとクラリスの続きが
気になって投げられないのです。
また、映画には出てこなかった重要人物がたくさんいて、分からないけど
面白いのです。あ、でもエグさでは3冊中一番かも。
昼ご飯食べながら読んでいて吐きそうになったこともありました(あほ)。
そんなこんなで、とうとう最後まで読んでしまいました。
そして、読み終わってぼーぜんとしました。
映画しか観ていなかった私にはあまりの衝撃だったのです。

レクター3部作はいつか必ず再読します!
こんなに面白い本が読めてSSSに出会って本当によかったです。

そして次に選んだ本ですが、、、
Black Sunday by Thomas Harris
Harrisの第1作です。レクターシリーズを読んでいる間
次はこれ、と思っていたのですが、Hannibalの難しさに相当疲れたみたいで、
また、映画ブラックサンデーを観て、とても面白かったのですが、
テーマが、テロ、イスラエル、パレスチナ問題、ベトナム戦争、などと
難しかったし、「レクターもグレアムもクラリスもクロフォードも
出てこないしな〜〜」と思い、迷わず投げました。
いつかね、待っててね。と本に言っておきました。
Harrisは4冊しか書いてないので、他に読む本がありません。
もっと書いてくれ〜〜!

さあ、次は何を読もう。
レクターの次だからよっぽど好きなものじゃないと、
のめり込めないかも。。。。と思って選んだのが。。。。

The Outsiders by S.E.Hinton(アウトサイダー)
私を映画好きにしてくれたのがこの映画でした。
中学生の時に初めて観て、それから何回観たか分かりません。
翻訳も中学生の時に読んでいたのですが、
今回原作のPBに初めて手を出しました。
これはS.E.Hintonが16歳のときに書いた小説です。
まあ、簡単に言えば不良少年たちの勢力争いみたいな話です。
でも、登場人物がとても生き生き描かれています。
10代男の子のやり場のない怒り、親、兄弟との葛藤、しんどさ、など
1967年に書かれた話でも、全然古臭く感じませんでした。
まあ、映画が好きだからかもしれませんが。
Hintonの本はHarrisの本よりかなり楽に読めます。
でもやっぱりレベルが全然分からないので、書評を書けずにいます(涙)。

That was then, this is now by S.E.Hinton
S.E.Hintonの第2作です。これも不良少年の話です。
これも、というか、S.E.HintonのPBはほとんど不良少年の話です。
これは兄弟同然に育った2人の男の子の話です。
成長していくにつれて、1人は変わっていくがもう1人は変らない。
あんなに分かりあえて、仲がよかった2人なのに。。。。
全体的にくら〜〜い話ですが、私は楽しみました。

Rumble Fish by S.E.Hinton
Hintonの第3作。気に入ると、しつこく読みつづける私です。
これはHintonの小説の中でもとびっきり暗い話です。
こんな救いのない話の何がおもろいねん、と自分でも思いますが、
10代特有の絶望感をうまく描いていると思いました。

Tex by S.E.Hinton
Hintonの第4作。まだまだ続きます。
これは珍しく、明るい男の子が主人公です。能天気、とも言います。
愛すべき主人公なのですが、色々な出来事を経験し、少しずづ大人になって
行きます。主人公が大好きになりました。

Tamig the Star Runner by S.E.Hinton
Hintonの第5作。彼女のPBはこの5冊で終わりです。
私の好きな作家ってどうしてみんな寡作なんだろ。
これも不良少年の話。素行は悪くてもみんなの人気者だった主人公は
おじの家にやられます。そこでは学校でも人気者になれなくて、
主人公は自分を見つめなおすことになります。

The Puppy Sister by S.E.Hinton
Hintonの唯一の児童書。
実は私が読んだ唯一の児童書でもあります。
200万語も読んでて、ダールもサッカーも、MTHも不幸もパンツも
ミシェルもハリーも、とにかく何一つ読んでないんです。
(だから楽しそうな掲示板の話題について行けない。涙)
別に「読まない」と決めてるわけではないんですけど、
読んでないんですねえ。なんでかなあ?
ま、とにかく初めての児童書がこれでした。
表紙に「ステュワートリトル、ベーブと並ぶファンタジー」と書かれてます。
Nickは「きょうだいがほしい」と言ったのですが、
両親は犬を彼に与えます。ま、よくある話ですね。
でも、ここからの展開がすごいんです。
児童書ってなんでもありの世界なんですね〜〜。面白かった〜〜。
やっぱり、話題の児童書、読もう。と思いました。

Big David, Little David by S.E.Hinton
Hintonの唯一の絵本。これでHintonの著作は制覇しました(笑)。
Nickは学校から帰ってきてお父さんに言います。
「お父さんの名前はDavidだよね。クラスにDavidっていう名前の子がいて
お父さんと同じ髪の色で、眼鏡をかけてるところも同じなんだ。
あの子はお父さん?」
「そうだよ」お父さんは答えます。
Nickはおかしい、と思いながらも信じます。だって2人のDavidを
一緒に見たことがないのですから。
そして、Parent's Nightの日が来ます。。。。
2人が一緒にいるところを見られるでしょうか?
大爆笑できる絵本です。

振り返ってみるとThomas HarrisとS.E.Hintonばかり読んでいたこの100万語
でした。が、他にも少しは読んでるので一応ご報告します。

GR 合計39冊(再読あり)
MGR1 (300語) 6冊
OBW1 (400語) 1冊
OFF1 (400語) 5冊
MGR2 (600語) 13冊
PGR2 (600語) 1冊
OFF2 (700語) 3冊
OFF3 (1000語) 3冊
MGR3 (1100語) 1冊
PGR3 (1200語) 4冊
MGR4 (1600語) 1冊
MGR5 (2200語) 1冊

PYRシリーズ 37冊
SIRシリーズ 19冊
HRシリーズ 9冊
この3つのシリーズはほとんど大阪のブッククラブで借りました。
自分のレベルよりはるかに高いPBばかり読んでいる時に
時折読むこれらのシリーズは、本当にほっとできるパンダ読みになりました。
PBを買うようになると、単語当たりの単価が高いこれらのシリーズを
買う余裕はなくなります。ブッククラブは本当に安上がりで大助かりです。
またケチな私はブッククラブに行く交通費を浮かせるため、同じ日に
京都のゲーテインスティテュートでドイツ語の絵本を借り、
大阪市中央図書館で英語やドイツ語の絵本を借りる、
という無謀なことをやってます。
何が無謀って毎回20冊の本を持ち運びすることです。

絵本合計64冊(再読あり)

その他 映画のスクリプトや色々(せこく語数数えてます)

長くなりましたが、もう少し書かせてください。
今回PBをたくさん読めたということで、ここまで読んでくださった方の中には
「多読を始める前も英語が読めたんでしょう?」と思われた方も
いらっしゃるかと思います。
でも、違うんです。ほんっっっっとうに読めなかったんです。
去年の8月にSSSに出会う前は、たま〜〜に「少しは英語の本を読めるように
ならなくちゃ」と思って、Frog and ToadやCurious Georgeを開いては
「こんなに字が詰まってて(!)、知らない言葉ばっかりの本、
もう一生読めないかも。。。はあ〜〜(ため息)」ってくら〜〜い気持ちに
なってたんです。
もう一つ、証拠です(笑)。
去年の11月、34万語くらいの時点で受けたTOEICのReadingの点は245点でした。
何が書いてあるか、全然分からなかったんです。
それでもレクター博士の話が楽しめるようになりました。
掲示板で言われている「量が解決する」ってのはホントです。
やっぱり100万語読むっていうことはすごいことなんだろうなあ、と思います。
たかが100万語ですが、されど100万語です。
私は100万語までの間、1000語レベルまでのGRをしつこいくらい
読み続けましたが、それが結果的にPBを読む体力を作ってくれたと思います。

また「多読は安上がり」ということも実感しました。
Thomas Harrisのレクター博士3部作、合計2500円くらいですが、
総語数は40万語近いです。
ただ、私の場合未読本の合計が絶対に1000万語を下らないほど
買い込んでいるので。。。。とほほ。あまり説得力ないですねえ。

それと、英会話仲間4人が多読を始めました。
本は全部私が貸してます。私は絶対人の5倍はお金を使ってるので
4人が回し読みしてくれてて、なんか、有効利用のようで嬉しいです。
忙しい人達なのですが、楽しんでくれてます。
みんな「辞書引かなくていいって楽ね〜〜」と言ってくれてます。
こうやって多読を楽しむ人が増えていったら嬉しいです。

また、多読を初めての大事件なんですが、(おおげさ)
4月になってもNHKの語学講座に手を出しませんでした。
今まで続かないくせに4月になったら大騒ぎで毎日ラジオやテレビに
かじりついてたんですが、今年は静かなもんでした。
今はどんなプログラムがあるのかも知りません。
こうしてみると、SSSに出会ったことは私の人生の中でもすごい事件でした。

これからはゆっくり絵本を楽しみたいです。
やっぱりレクター3部作でかなり疲れたんでしょう。
なごみたい(笑)。
それと、映画をたくさん観たい。
去年の6月17日から観た映画のタイトルを記録してるんですが、
今119本になりました。これでも多読を始めてペースが落ちて、
観たい映画のストックが溜りにたまってしまったので、しばらく
映画と絵本を楽しもうと思います。
それとドイツ語!去年の11月にドイツ語の多読を初めて今やっと23000語。
もう少しドイツ語を読む時間を増やそうかな、と思います。
多言語の掲示板で杏樹さんが「聴くことから」と書いておられて
「なるほど」と思ったのですが、今はRed Dragonしか聴く気になれないので
Red Dragon熱が冷めたら(一体いつやねん)ドイツ語も聞き始めようかなあ。

訳のわからん独り言のような書き込みにここまで付き合って下さった方、
どうもありがとうございました。これからもよろしくお願いします。
ぺこり。

Happy Readign!!!


▼返答


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