Re: writingの楽しみ方の一例・・・お返事2 

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13667. Re: writingの楽しみ方の一例・・・お返事2 

お名前: たこ焼
投稿日: 2004/9/8(18:48)

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チクワさん、こんちは。たこ焼です。


〉〉何もない真っ白な白紙に言葉を埋めていくのはとても大変で、敷居がかなり高いけど、
〉〉既にある文章に言葉を付け加えていったりするのは、けっこう気軽にできます。
〉〉既にある文章が連想を活性化し、「呼び水」となって、英語を引き出してくれるのです。
〉〉また、
〉〉「物語」はひとつのかたまりです。
〉〉その一部をちょっと変えただけで、その影響が「物語」全体に波及し、
〉〉他の部分も変わらざるを得なくなります。「物語」のこの性質も利用するのです。

〉そうそうそう、つまりパロディって文句なく楽しいんです。
〉楽しいからお気軽なんです。難しい部分は省略して(書き飛ばして・・・おお、三原則現る)
〉テキトーにつじつま合わせちゃう、と。ムジュンができても気にしない、と。


なるほど!
チクワ版パロディ三原則ですね。
(1)難しい部分は省略して書き飛ばす。
(2)テキトーにつじつま合わせて、ムジュンができても気にしない。
う〜ん、3つめは・・・
(3)つまらなくなったら次のパロディにとりかかる。・・かな?(笑)


〉〉■(2)書き写す。
〉〉元英文をチラッと読んで、その英文から目を離し、
〉〉あたかも自分が作り出したかのように感じながら、英文を書きます。
〉〉「あたかも・・感じながら」とは、
〉〉瞬間的な記憶をついつい使ちゃうのは仕方ないけど、積極的には使わない
〉〉という心がけ・・のことなんですが、ちょっと難しいかもしれません。
〉〉たこ焼もまだ難しく感じます。

〉これは、読んだ本の英文の、情景や登場人物の行動、心情をイメージでとらえて頭に入れ、
〉元英文の並びに惑わされることなく、そのイメージをもとに自分の英文を書く、ていうことでしょうか?
〉最初は短い単位で(1文とか?)慣れたら長めに読んで、ということ?


この2つのご質問、とてもありがたいです。

SSS式多読では、各人が自分の力に合わせて、いろいろなレベルの本を選べるように、
この「retold」でも、各人の力に合わせて、やればいいのだと思います。
つまり、
書き写しの最小単位量は、
語とか非常に短い単位から、1文、さらには数文・1段落・1冊まで
いくつもの段階・レベルから、各人の力に合わせて選択すればいいのです。
また、
元英文の影響度に関しても同様です。
元英文の含有量100%から0%まで、
イメージをもとにした自分の英文の含有量0%から100%まで、
いくつもの段階・レベルがあるわけです。

各人の力に合わせて、
辛くなって楽しめないほど「難しいレベル」じゃなくって、
単調で飽き飽きとして楽しめないほど「易しいレベル」でもない・・
というような段階・レベルでやればいいのだと思います。


〉うふふー、楽しそうですね!これが難しくならないコツはやっぱり
〉大好きで、イメージが描きやすい本を選ぶことかな?
〉で、やっぱり、ここで「暗記」になってしまわないためには、チクワはもうパロディを
〉始めてしまいそうですが・・・?


チクワさん、よほどパロディがお好きなようで・・。(笑)


〉〉先のFlying Homeで言えば、
〉〉たこ焼はまず、Felixの「悲しい顔」のイメージが強く浮かんだので、
〉〉第1文に
〉〉Felix was sad.
〉〉という英文を追加してみました。
〉〉・・・

〉なるほどー、チクワのパロディはやるのなら、主に「笑っていただく」ためなので、
〉sadの方向を追求していくのは慣れませんが、そりゃーその方が「文豪なりきり」には大きいですね。
〉眉根をよせて、悲しい表情で書く、と。
〉いずれが太宰か、芥川、はたまたVicary・・・


そういえば、芥川さんって、
『今昔物語』を元にして、「retold」してますよね。


〉〉たこ焼は現在、「英文の間違いなんて気にしないキャンペーン実施中♪」なので、(笑)

〉これはとーぜんですよー。
〉チクワは、「和文の間違い、たまには気にしようキャンペーン」がいつも企画倒れです。(笑 
〉っていていいのか?)


チクワさんには、
キャンペーン推進委員長
に就任していただくことになりました。(笑)


〉〉イメージから英語が浮かばないときには、
〉〉英語が浮かぶような別の筋立て・イメージを考えたり、あるいは
〉〉ごく簡単な語を使って適当にでっち上げる・・こともします。(笑)
〉〉例えば、先の例文(2)の末尾付近、
〉〉making many circles in the sky
〉〉という表現は、でっち上げです。
〉〉この「でっち上げ」って、不完全感というか、少しストレスがかかるんですが、
〉〉意外といい方法なのかもしれません。

〉「でっち上げ」に罪悪感を感じないようになれれば、それはスピーキング力、というか、
〉コミュニケーション力につながるのではないかなー。
〉逆に言えば、スピーキングの必要性のある人なら、すでにやらざるを得なくなっていること。
〉でっち上げでもなんでも、とにかく言葉に出してみて、相手の反応を見てみる。
〉そしてうまく伝わっていなさそうなら、別の言い方を考える・・・


あっ! そっか! そっか!
確かに、
「スピーキングの必要性のある人なら、やらざるを得なくなること」
ですね。
たこ焼、スピーキングの必要性が皆無(年に1度くらい必要・・)なもので、
うっかりしてましたー。

なるほど、なるほど。
「retold」ライティングで、「でっち上げ」能力に磨きをかければ、
スピーキングによるコミュニケーション力もアップするのですね。


〉〉■アウトプットとインプットとのバランス
〉〉この方法の目的はアウトプットですが、
〉〉アウトプットしている過程で「ついつい」インプットしてしまうのは大変いいことと考えています。

〉「ついつい」が、ポイントですね。


ええ、そうなんです。
下手にインプットのことを先の報告で書くとマズイかな?
と思って書かなかったのですが、
この「ついついインプット」、そこそこ効率がいいように感じます。
これは、
何度も文章を読み返すから・・という理由もあるのでしょうが、
心がアウトプットの状態だから・・という理由もあるように・・感じます。
つまり、
ある「表現」を、自分で変形せずに結局は元英文のままにしたとしても、
読み返しの過程では、変形の可能性を感じつつ、「自分が発した言葉」であるかのように読むわけです。
一般に、「他人から受け取った言葉」よりも「自分が発した言葉」の方が、
記憶に残りやすいような気がたこ焼はするんですね。
う〜ん、以上はたこ焼の勘違いの可能性も十分ありますが・・・。


〉〉「日記」が好きな人は、英文の日記を元英文にすればいいのではないでしょうか。
〉〉実際、チクワさんがChat広場で「赤毛のアン」を元に英文の日記を書かれています。
〉〉[url:http://www.seg.co.jp/cgi-bin/kb7.cgi?b=sss-eng&c=e&id=323]

〉うおっ。引用していただいて、恐縮ですー。これ、たこ焼さんのアイデアのパクリの一形態ですよねー。
〉あ、いっこだけ訂正ですが、この元英文は「日記」形式のものではありません。ふつうのお話です。
〉選択した表現形式が「日記」なのです。


あー、そうだったんですかー。
いやー、すごいなぁ。
先ほどの「段階・レベル」で言えば、チクワさん、上級者ですね。
たこ焼は、まだまだ、そこまではできないんですよー。


〉〉■元英文すら自分で書けるようになるのでは・・
〉〉こんなことを何回か繰り返しているうちに、
〉〉いつの間にか、「元英文」すら自分で書けるようになるのではないでしょうか。
〉〉何もない真っ白な白紙に、
〉〉稚拙な文章でもいいから、少しでも言葉を埋められれば、
〉〉そのあとは、この「retold」の方法で、どんどん加工していけばいいのです。
〉〉そうすれば、
〉〉100%オリジナルでありながら、
〉〉そこそこ満足(自己満足ですが・・)できる文章が書けると思うのですが・・。

〉これは中学のころ、チクワが星新一さんのショートショートを読んで、自分にもできるような気になって
〉短いお話を書いていたのに似てるかな?(違うか・・・)
〉あー、あの頃の感性(こわいもの知らず加減)が取り戻せたら、いけるかも?
〉この「こわいもの知らず」の感性は、つまりは「間違いを恐れない」っていうことにつながっていて、
〉やっぱり英語のアウトプットはまずは、そこを乗り越えることかなー、って思います。


「間違いを恐れない」って、ほんと、大事ですよね。
これは英語だけに限らないと思うんです。
先のレスで、「学校英語の害毒」という話をしましたが、
学校英語・・いや、学校教育そのものが、
「間違いを恐れさせる」ようになっていますよね。
「学校教育の害毒」ですよ、これは。
少々間違いを含んでいようが、到達できた「高み」を誉めるのではなくって、
減点法で、とにかく間違いを探し出し、批判する・・。
こんな教育では、「とにかく間違いがないように・・」が第一義になっちゃって、
ビクビク、ビクビクしながら生きていくことに・・・(アレっ! たこ焼のこと? 苦笑とため息)
日本の教育から「減点法という思想」がなくなれば、
もっと日本の社会は元気に明るくなると思うんですが・・・・。

ではでは〜♪


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