実験報告「英語で考える」(長いです)

[掲示板: 〈過去ログ〉SSS タドキストの広場 -- 最新メッセージID: 14976 // 時刻: 2020/10/1(14:41)]

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11478. 実験報告「英語で考える」(長いです)

お名前: れな
投稿日: 2004/4/11(13:41)

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タドキストの皆様、こんにちは。れなです。
色々あって潜っていましたが、いまひとつ潜りきれないままに約1ヶ月。
その間、異動したり、引っ越しの手配をしたり(実際の引っ越しはまだです)、
電子レンジが壊れたりしていて、まあ、めちゃくちゃな毎日を送ってました(笑)。
何が大変って、電子レンジが壊れる程恐ろしいことは滅多にないですね。
真夏に冷蔵庫が突然お亡くなりになった時以来の恐怖体験だったかも。
私はごはんも電子レンジで炊く人なので、それはもう大変でした。あれ?
何を語ってるのかしら私?

まあ、そんな訳で、本当は引っ越しが済んでネット落ちの危険が回避できてから
戻ってくるつもりでいたんですが、最近しみじみ「ネタってなまものかも」と
思うことがあって、危険を覚悟で(?)出てきてみることにしてしまいました。
またしても長くてたらたらしていますので、お時間と気力のある方だけ、どうか
おつきあいください。

それから、これって「教師」の方に投稿した方がいいのかなー、としばらく
悩んでいたんですが、どうでしょう? こちらの最近のお話と近いので、一応
こちらに投稿させていただきますが、あまりにも分析的、ということでしたら
ご指摘ください。よろしくお願い致します。

それで、書き終わってみたらあまりにも長かったので、実験結果だけに興味が
ある方はこのままざーっと先に進んでいただいて★列の後ろからだけご覧ください。
それでも長いんですけど(汗)。ごめんなさい。文章長い体質なんです。
 
 
ええと、今回のネタは、なんだかかなり怪しいです。
よい子は真似しないでね、とか、そういう次元でもないので、どなたが読んでも
別に大丈夫だと思いますが、共感してくださる方がいらっしゃるかどうかは
すごくすごく怪しいですねー。同じ悩みを持ったことがある方がいらしたら
とっても嬉しいんですけれど、どうかなー。本当に変な人としてカウントされて
しまうだけかも(笑)。

さて、我が身を被験者にした実験、「英語で考える」。
これは、もとはといえば、私が納得力のお話をさせていただいていた頃に、
掲示板を賑わせていた別のスレッドの中で、はまこさんが問いかけてらした
「英語で考えることってできる?」というお話に端を発しています。
その時点では、私は自分のスレッドにお返事をつけるだけで手一杯でしたし、
そちらのスレッドのあまりのすごさにちょっとひいてしまっていて(笑)、
特にお返事させていただくこともなく終わってしまいました。
その時点では私ははっきりきっぱり「できない」と公言していましたし(爆)。

ただ、この話題そのものは気になって、後から色々考えていて、そうしたら
ずっと忘れたことにしていたあることを思い出してしまい、最終的に、この
実験にたどり着きました。でも、そろそろ飽きてきたので、本当に飽きて
放り投げる前にご報告しようかなと思いました。最近こちらで話題になっている、
思考の多言語化のお話ともちょっとかぶるのではないかと思います。どちらかと
言うと、対照例のひとつって感じかもしれないのですが。
 
 

まず、最初に、質問をひとつ。

「皆さんの思考は、言語化されてますか?」

ことばでものを考えたり、思ったりしてますか?
正直言って、私の思考はあんまり言語化されてません。だから、皆さんが
よく書いていらっしゃる「考えるときは日本語」というお話には微妙に違和感を
感じることがあるんです。そう、それが、私の、封印していた暗い過去(笑)です。
 
 
記憶にある限り子どもの頃から本の虫だった私ですが、本を読んでいて、すごく
疑問に思っていたことがありました。「太郎はその花を見て、何てきれいなんだろう、
彼女に見せてあげたいなあ、と思った」とか、「花子はどうしても見たいと思い、
どうしたら見られるだろうと考えた」とか、どうしたらそんなことができるん
だろう、どうやって自分の考えてることがわかるんだろう、とまあ、そういう疑問
です。この時点では、「本の中だからこうやって書くしかないのかな」「きっと
大人になればわかるのかも」と思って片づけていたみたいですが(笑)。

それから、もう少し大きくなってから、いわゆる「超能力物」などを読んでいて、
わき上がってきた疑問。「まだ言葉になっていないはずの思考を、どうやったら
読めるんだろう?」
テレパスでもさとりの化け物でも、「お前は今、これはまずい、と思ったな」
とかそういう鋭いつっこみをします。登場人物達は言い当てられてびっくりして、
ますます泥沼にはまったりします。
でも、どうして? 考えてることって、そんな風に言葉になってるものなの?

そんな風に、長い間、私の中では、考えは大抵、言葉の形をとっていませんでした。
ただぼんやりとそこにあって、必要に応じて言葉に変わる、という感じでしょうか。
正直、「何も考えてない」気もします。子どもの頃は、自分は本当に空っぽ
なんじゃないかと心配したものでした。本の中の登場人物達みたいには、自分は
考えたり感じたりできない。他の人の考えてることだってわからない。
それは純粋な恐怖だったかもしれません。そして、それを話してみると、
たいていの人はすごく変な顔をしたんです。ますます恐ろしくなりました。
変な子だと思われるのは嫌だったので、それについて話すのはやめました。

で、その恐怖を克服するために、普通の人に近づくために、私はものすごく
努力して、なんとか「言葉でものを考えよう」「自分の感じてることを言葉に
してみよう」とするようになりました。現在の私の自己分析好きは、多分そこから
きています(笑)。

うーん、書いているうちにまたあのころの悲しい気持ちが(爆)。
あ、大丈夫ですよ。大人になったから(笑)。だめだったらこんなこと書いてません。
まあ、それはおいといてー。
そんな訳で私の、「言葉になっている思考(意識)」は、かなりの部分、意識して
自分で作り上げているものです。日常的に意図的に物を考えるときには、
とにかく頭の中で文章化して、それに様々な角度から手を加えていく感じ。
いうなれば、その時点ですでにアウトプット状態、なんですねー。今は割と
語り口調(今のこういう文体)が多いかな。それでもやっぱり、物語の中の人々の
ようには、思考できません(爆)。作ってる感じ(笑)。
喋ってる場合にはもう、本当に何も考えてないですねー。何もないところから
いきなり言葉を取り出して喋ってます。危険です。昔はそれでよく、掘らなくても
いい墓穴を掘ってました。

さて、どうしてこんな昔話を長々とさせていただいたかというと、つまり、
そういう私の場合、そうやって作っている思考部分を英語に切り替えることは意外と
簡単なのではないか、と思ったからなんです。日頃から、日本語で考えるときも
頭の中で意識的に文章化して、その文章を納得のいくまで何度も何度も推敲していく
癖がある私なら、そのプロセス自体を英語で行うことができるのではないかと。
本当の意味での「考える」とはちょっと違うかもしれないけれど、かなり近い
ところまでいけるのではないかと。
 
 

 

 ★★★★★★ ★★★★★★ ★★★★★★ ★★★★★★ ★★★★★★
 
 
 
 
 
というわけで、やってみました。
私の「英語で考える」実験です。
この実験をすることは、私自身の本の読み方を詳細に検証することにもなった
みたいです。また色々と考えるネタを発見しました(笑)。

方法は簡単。
道を歩いてるときとか、まあ、色々と考え事をするときに、そのまま言語を
英語に切り替えるだけです。何も考えるネタがないときには、これも、日本語で
考える修行を積んでいた時に使った方法ですが、その時点で視界に入ってくる物を
順次詳細に感想をつけて描写していきます。英語だと、「詳細に」って言うわけには
なかなかいかないですけどね(笑)。
と、これを全部、振り出しから英語でやるんです。日本語で考えたことを英語に
直すのではなく、思考として切り出すときから英語。
真面目に考えてみると、結構大変?


でも、結論から言うと、できました。
それが英語で考えていることになるのかどうかはよくわからないですが、頭の中
に展開する文章を最初から英語にしていくことは可能です。見た物に最初から
英語で反応するのも可能。
やっていると、大昔(笑)、洋書を読み始めたばかりの頃にいつも感じでいた
「脳みそがぐるぐる高速回転する感じ」が戻ってきていました。ちょっとした頭痛
と、圧迫感があります。でも、これは、おなじみのものなので、逆に、「ああ、
ちゃんと英語回路につながろうとしてるんだ」という安心感も(笑)。


それから、やってみて気がついたこと。

1.単語は活用形、熟語は熟語の形でひとつながりで出てくる
 この件は、以前にもどなたかが報告してらっしゃいましたよね。なんだか、
単語が単独で活用もせずに出てくることってほとんどないです(笑)。名詞だって
形容詞を伴ってたりしますよ。しかも、意味わかってなかったり(爆)。
本に書かれていることって過去形が多くなるので、「現在形を呼び出す」ことが
今後の課題かも。

2.やってるときは「完全英語モード」
 日本語は介在しません。本を読んでいる時と同じです。慣れてくるとなんとなく
二重思考になっていたりはしますが、それも、日本語で出てきたことを即英語化
することにはならない模様。これは、次の3で説明することとも関係します。

3.英語と日本語では、できあがる文章の内容が異なる
 個人的には、これが一番面白くて、これからつっこんでいきたい(?)
テーマです。
その日によって、その時間によって、英語で考えるか日本語で考えるかを選択する
ことになった私は、結果的に、「同じことに別の言語で切り込んでいく」ことに
なりました。で、やってみると、結論は変わらなくても表現形式、というか、
強調される部分とかが違うんですね。もちろん、私の英語はまだ全然幅が狭くて
表現が限られるっていうこともあるんですが、それ以前に、最初から論理の
持って行き方が違う感じがします。
確かに、日本語で「私は、」と言うときの「私」と、英語で「I〜」と言うときの
「I」って全然重さが違います。最初から文章の力点が違うみたいな感じ。
そこからそれだけ違ったら、まあ、全然違う文章になっても仕方ないかも、とは
思いますが、なるほどこれが日本語人と英語人の違いを生むのねー、とか
思っちゃったりします。って、そこまで本当に私が英語を使えてるのかどうかは
わかりませんが(汗)。

4.さすがの私も考えるときは「脳内音声」(爆)
 なので、ちょっと困ってます。だから、飽きてきたと言ってもいいかも。
私はもともとうるさいのが嫌いなので、リスニングとか大嫌いなんです。日本語で
朗読されるのも嫌い(これはイメージがずれる、とか、思考の速度が違って
嫌だ、というのもありますが)。だから、発音がちゃんとわかってる単語って、
学校で習ったものぐらいなのかも。半年くらい前から「7時のNHKニュースは
英語で聞くぞ」という個人的プロジェクトをやってますが、仕事もあるし見てるのは
週3日くらい。それもいいかげんですし。
ってことで、私の頭の中に潜んでいる謎の単語達は、私がいいかげんにでも
読み方をつけないと出てこられないみたいです。常日頃何も考えてないでそのまま
読んでいる私は、読めない単語に自分の脳みそのための音声記号を付与してない
らしくて(爆)。うーん。よもやこんな落とし穴があろうとは。
仕方がないので、しばらくの間、「えいご漬け」を久々にやってました。
日本語は見ないでひたすら英語だけ聞いて、打つ。ゲームだと思ってやれば、
何かを聞き続けるよりはずっと楽。でも、絶対量は足りないですねー。
というわけで、この状況が改善されない限り、この実験はここまでかなー、と
思ってます。いえ、リスニングも、映画を見るもテレビを見るもやりたくない
ですー(笑)。いっそ「英語でゲーム」にでもしようかなー。音声付きの
ゲームも、あんまり好きじゃないけど(爆)。

5.モード切替ができるということ
 ここまで読んでくださった方にはおわかりですよね。私は、ほぼ完全に、英語
モードと日本語モードを切り替えているみたいです。
これは、本を読むときも同じで、かなり早い時点から、私は英語の本を読むときは
完全に英語だけで読む習慣を身につけてました。カタカナ英語が出てくると日本語
モードに戻ってしまって大変、ということはあるわけですが、それも、ある意味、
完全なモード変更がかかっているから、と言えるのではないかと思います。

私は音からは全く入っていないですし、最初の2年は1年に100万語くらいしか
読んでいません。時間をかけて自分を慣らしてきたほうなのでしょう。
だからなのか、切替が簡単にできる人間だからなのかはわかりませんが、
こうして英語で考えるようにしてみても、二重思考ができるようになってきても、
私の場合は、「日本語が崩壊する」とか「足場を失う」というようなことは
ありませんでした。英語で考えようと思ってるときは英語です。洋書を読んでる
時も英語。でも、日常生活では日本語ですし、何かあって「げっ」とか思わず
叫ぶときはもちろん日本語(笑)。日本語と英語を切り替えることに、特に
負荷は感じません。でも、「両方一度に使え」と言われたら大変でしょうねー。
っていうか、その場合、英語は全然出てこないかも。うわー、役に立たないー。

皆様の投稿を拝見していると、「英語がどんどんわいてくる」という感じになる
方が多いようなのですが、私はその境地には達してません。だからもしかすると
まだなのかも、ですけれど、多分、私はそうならない人ですね。努力しないと
頭の中は言語化されてない人だし(笑)。本も、ちゃんと読めてる時には
もう何も考えることなく脳みそ直結ですからねー。ええ、知らない単語にも
フラグが立たないくらい(爆)。


はい。こんな感じでしたー。
色々あったので、最近はこの実験、怠けがちです。
さすがに真似する方はいらっしゃらないでしょうけれど(笑)、自分の中の
英語の蓄積が少ないと、ものすごくいらいらしますし、下手をすると自分に腹を
立てて終わりってこともあるかもしれませんので、試すときには軽い気持ちで
気長に(これって両立するものでしょうか?)やってみてくださいね。

皆様(?)ご存じの通り、私は日常的な英語の蓄積が足りません。
この実験、その意味では大変でした。
「机に雑巾をかけながら、窓の外を見ている」とか、もう全然わからない(笑)。

zokin? fukin? linen? cloth? wiped? wipe? clean? brush up?

ええ、まあ、英語連想ゲームのようなものですねー。
でも慣れてくると、その時考えようとしていたことは文章にできなくても、別の
光景がふっと浮かび上がってきて、それが英文になっていったりします。
この時に思い浮かんだのは、何かの物語に出てきた、疲れた顔をした掃除婦
さんの姿。Her tired eyes looked nothing. とか、いえ、文法的に正しいか
どうかは(汗)。
こうやって、思考回路と英語回路がつながっていくんだなって思いました。

以上、ご報告でした。読んでいただいてありがとうございました。
現在私は、現代物リベンジ中です。もう何冊か読んだら、またPBの広場に
ご紹介できるかなー、と思います。その節はよろしくお願いします。
昨日で"Click Here for Murder"を読み終わったので、次はどうするか考え中。
1冊ぐらいファンタジー読んじゃおうかなあ、とか(笑)。
では、皆様も楽しい読書を。

▼返答


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