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お名前: KYO
投稿日: 2004/2/6(11:33)
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まこっぺさん、初めまして。KYOといいます。英語の専門学校等で非常勤で教えたり、ビジネス関連の翻訳、通訳ガイド(閉店中)などをしています。
多読法は本当に英語マスターへの道への近道なのか?ということですが、自分が英語を身につけた経験や英語を教えてきた経験からしてこれにはかなり自信を持ってYESといえます。杏樹さんが紹介してくださった「多読は非常に効率がいい」という発言も参照してくださるとありがたいです。この話を全面展開する準備がまだないので、ちょっと違った側面からのレスです。
多読で大量に英語をinputして英語力を伸ばそうという人でも、やはりTOEICのスコアアップも図りたいという人はたくさんいますよね。私が専門学校で教えている学生さんで、昨日が最後の授業だったんですが、その人はちょっとずつ多読を始めていて今後も多読で英語力を伸ばしていきたい、でもそれといっしょにTOEICのスコアもあげたいし、英検準1級もとりたいというので、TOEICの試験対策はこんなことやればいいよという話をしてきました。その時に話したことがもしかしたらまこっぺさんにも役立つかもしれないので書いてみます。
多読者のためのTOEICスコアアップ法とでも言えばいいでしょうか。もうそんなこと知ってるよ〜と思われることも多いかもしれないんですが、それはそれということで。こういったことを書くのは、あくまで多読をしている人が、できるだけTOEICのスコアにわずらわされず安心して多読を続けられるようにするためです。
多読で培われる英語力って、TOEICで点をとる力にはズレがあります。スコアアップしたければ、多読で培われる英語力を試験向けにshapeすればいいんです。
試験向けにshapeするには
TOEICという試験がどういうことを求めてる試験なのか、問題分析をします。
問題分析をして、どんな力が必要かわかったら、その力を自分の今の英語力を較べます。
較べてギャップがあれば、それをうめる方策をとればいいんです。
うめる方策は本来の英語力をつけることとは必ずしも一致しないことが多いので、できるだけ効率よく進めたいですよね。
ということで、まずはTOEICの問題分析です。でも普通はこれがなかなかできないのではと想像します。だからそういうのを教えてくれる対策本とか対策講座が売れてるんでしょうから。あるいは問題分析は人任せにして、こういうことをやりましょうと勧められるままにしている人も多いかもしれない。
まこっぺさん、まこっぺさん自身ののTOEICスコアの細かい得点傾向がわかりますか?抽象的に話すよりは誰か具体的なサンプルとして取り上げたほうがわかりやすいと思うので。リスニングセクションとリーディングセクションの得点はスコアレポートでわかりますが、それぞれのPartの得点率がわかったほうが、断然、対策がしやすいんです。そのためには模擬テスト形式の教材を使って、本番と同じようにといて、それぞれのパートの得点率を計算します。それをまこっぺさんはやったことがあれば、Partの得点率(あるいは、たとえば20問中15問正解という正答数、こちらのほうがいい)教えてほしいです。
リスニングセクション
Part1 写真描写問題 20問
Part2 応答文を選ぶ 30問
Part3 会話文を聞いて質問に答える 30問
Part4 説明文を聞いて質問に答える 20問
リーディングセクション
Part5 空所補充、語彙と文法語法問題 40問
Part6 誤文訂正 文法・語法問題 20問
Part7 読解問題 40問
まこっぺさんの他の発言を読んでみての予想ですが、たぶんPart1、Part2はかなり正答率が高いのでは? ここは英語の音と文字が概ねいちゃんと結びついている人はそんなに難しくないはずです。Part1は発音の微妙な差の聞き分けが必要な場合もあります。Part2はこういうやりとりがされるのはどんな場合かがさっと浮かばないといけない。だから、会話の場面とかをいろいろ知っていて、聞いたとたん、あ、これはオフィスでのやりとり、とか何かお店で買おうとしてるんだなというのがわからない人は難しいです。Part1、Part2は質問も選択肢も文字がないので、私自身は楽だな〜と感じるところ、耳で聞いているだけでいいので。
それに対して、Part3、Part4は、質問も選択肢も書かれているので、これをすばやく読みとる必要があるんです。これが私自身は結構ストレス。ごく短い時間で、それぞれの選択肢の差を読みとらねばならないからです。だから速読の力というか、ごく短い時間でこの英文は何を言っているのかを的確に掴む力がいるんですね、この二つのPartは。
まこっぺさんは、英文を聞いてから質問と選択肢を読んで解答する人ですか、それともあらかじめ質問と選択肢を読んで英文を聞き解答する人ですか? 私は後者でPart3、Part4の50問を読む→聞く→解答のリズムを狂わせずに答えていくのはかなりしんどいです。これがいったん崩れたら、バタバタになって点はとれないので、かなり集中力が要ります。
TOEICの場合は、あらかじめ質問と選択肢を読んで英文を聞き解答する方法を勧めたいです。英検やTOEFLは選択肢しかないのに較べて、TOEICは質問文もあります。質問がわかれば、これから聞こえてくる会話や説明文のどこを聞き取ればいいのかポイントが絞りきれるんです。TOEICのこれらのPartのリスニングは全部の情報を漏らさず聞く必要はまったくありません。質問されているポイントの答だけを求めて聞くということが大切です。
Part5は空所補充ですが、今手元にある模擬試験形式の問題集をざっと見てみたんですが、Part5の40問のうち語彙の問題は15問(この数は問題によって多少変動があるでしょう)、あとは文法・語法の問題です。Part6も文法・語法の問題ですから、語彙問題の占める割合ってわりと少ないですよね。リーディングセクションの45%ぐらい、半分弱は文法・語法の問題です。想像ですが、まこっぺさんはここが取れないのでは? ここはいわゆるTOEICのための文法問題対策の本が効くと思います。
私は文法が弱いから、文法を一からやり直しなんて考えてはいけません。文法学習はぜったい、時間をかけてはダメです。文法の概説書みたいのは短期間で読みきって(せいぜい1週間とか)「こういうことがあったな」ぐらいの理解で十分。あとは実際の問題に当たってみて、問題の解説を読んだり文法の概説書の説明をもう1回丁寧に読んでみます。
Part7の読解問題って、普通の読み方とはかなり違う感じで英文を読まなくてはいけません。要するにこれはスキャニングの力、つまり英文から必要な情報を取り出す力が求めれれているんだと思います。私がPart7で心がけているのは、どれだけ問題文の英文を読まずに解答できるかです。
まず、英文を見たとたんに、これはどういう文書かがさっと読みとれることが大事。たとえば、最初にthe following letterと書いてあって、その手紙が"Dear Subscribers" と書いてあれば、 これはもう、定期刊行物を出版している会社が、読者に宛てた手紙とわかります。そうなればその手紙を読まなくても、たぶん支払いをしてね、とか、もっと購読を続けてねとか、そういう主旨のものだろうと想像がつきます。
どういう文書かわかったら、即質問と選択肢を読みます。場合によっては、質問と選択肢をちゃんと読むだけで、問題文の英文を読まなくても解答できるものもあります。常識でわかるものもあります。たとえば、保険関係の文書なら「保険の受取人になりそうな人はだれ?」って、そんなの配偶者か親族に決まってます、選択肢にそれがちゃんとあるのでそれでOK。
まだ書きたいのですが、今日はもう時間がないので、また書きます。まこっぺさんのパートごとの正答数わかれば教えてください。すぐにわからなければ、自分で問題を解いていてこのパートは得意です、このパートは苦手だけでもいいです。
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