Re: 「いい加減読み」多読のはてにあるもの(長文注意)

[掲示板: ゼロからスタート!まずは10万語! -- 最新メッセージID: 10120 // 時刻: 2024/4/24(14:46)]

管理用 HELP LOGIN    :    :


上へ上へ | 前のメッセージへ前のメッセージへ | 次のメッセージへ次のメッセージへ | ここから後の返答を全表示ここから後の返答を全表示 | 返答を書き込む返答を書き込む | 訂正する訂正する | 削除する削除する

[喜] 6202. Re: 「いい加減読み」多読のはてにあるもの(長文注意)

お名前: まりあ@SSS http://www.buhimaman.jp/
投稿日: 2003/12/13(01:28)

------------------------------

sakigoroさん、みなさん今晩は。 まりあ@SSSです。

〉色々とお悩みのようで、私の体験でも参考になればと思い書き込みます。

  sakigoroさんのように長く多読を続けている方の経験談は、
参考というより、指針の域に達しているのではないかと思います。
タドキスト大会でsakigoroさんの読んだPBをゲットできた方々は、
今頃家宝にしているのではないかしら?

  〉もう何度かここの掲示板に書いたことがあるので、またかと思われる方もいるかも
〉しれませんが、ご容赦ください。

   いえいえ、何度も話して下さっているうちに、さらに分かりやすく
まとまって、多読の行方に勇気と希望をあたえてくれると思います。

〉私は、多読で英語とつきあうことを、幸運にも高校3年生という、わりと早めの時期に
〉始めることができ、今年で28年になります。

   酒井先生より長い!先生内心 くやしー だろうなぁ。

〉1)読書スピードについて
〉200−300w.p.m.程度であれば、英語ネイティブにとっては遅読の部類にはいり、
〉それ以上の速度を求める場合に初めて、例えば、読書の際に無意識の音声化をやめるとか、
〉一度に目にいれる文章のブロックを増やすといった方法が必要になるときいたことがあります。
〉こうした速読は、英語学習者にとっては百害あって一利なしと思っています。

   一度に2,3行ずつブロックで目に入れるとかいう速読は、読書を楽しむ
読み方ではなく、情報収集を目的とした場合の読み方ですよね?SSSで
読速を問題にする時は、楽しんでストーリーを追えるか?最初の方の
ストーリーを忘れてしまわない程度の日数、長くても1週間程度でPBを
読み終えましょう、という目安ですから、基準も違いますよね。
また400-500wpmで読める速読、などというのもアメリカにはありますが、
これは情報収集でもなくて、このページには求めている情報がない、
ということを確認するための読書ではないでしょうか?そして不要な
部分を飛ばして、求める情報に出会ったら、そこはしっかり読むのだと
思います。

〉2)語彙力
〉読書をしないで、効率良く語彙を増やすことは不可能と確信しています。
〉その際、辞書をひいたり調べたりするのは、無駄です。 邪魔になります。

   何より時間がもったいない!辞書、辞書と強調される方は、
いったいどんな魔法の辞書をお持ちなんでしょう? 普通の辞書では
Magic Tree House に出てくる単語ですら載ってないものがたくさん!
辞書を引いてみて載っていないほど時間と労力の無駄はありません。
入試問題などは、日本人が辞書を引いて作る人工英語が多いですから、
出てくる単語はみんな辞書に載っていますが、英米人の書いた本は
子どもの本ですら辞書を引いても読めませんよね。

   また、「それぞれの単語の意味は分かるけど、文章全体の意味が
解からないなぁ」って思うことありません? そういうのって、
単語の「辞書がつけた訳語を知っている」だけで、単語の本当の用いられ
方が掴めていないのだろうと思います。だって日本語なら日常生活レベル
では、そういうことはおきませんから。
   
〉昨年読んだPBは60冊。今年は、今読んでいるのが64冊目。 こうしたPB以外にも
〉平日は、通勤中に英字新聞も読むという具合です。
〉こんな風に読む量を増やしてみたら、過去4年間で、認識語彙が新たに10000
〉語くらい増えたようです。

   こんなに読まれたsakigoroさんが、その内35冊ほど寄付して
下さった時、私には読めそうもないものばかりだったのですが、
中に1冊だけ「これは私にも読めた!」という本がありました。しかし
なんとその本はsakigoroさんが、「あっ、この中に1冊読めなかった
本がある...」とおっしゃった、まさにその本だったのです。
本が読めるか読めないかは、英語の難易度だけの問題ではない、と
痛感させられた一瞬です。みんなで「えっ、どんな内容?」と騒ぎ、
「うん、アメリカ版シロガネーゼかニコタママダム、お受験ママの話し」
と説明した私に、「それじゃぁsakigoroさん、日本語でも読むに耐えな
かったってことね」と納得したのでした。

   読書は人それぞれです。

Happy Reading!


▲返答元

▼返答


Maintenance: SSS 事務局
KINOBOARDS/1.0 R7.3: Copyright © 1995-2000 NAKAMURA, Hiroshi.