【泊義紹介本】10月20日(土)東京絵本の会

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12088. 【泊義紹介本】10月20日(土)東京絵本の会

お名前: 泊義 http://d.hatena.ne.jp/hakugi/
投稿日: 2007/10/22(00:22)

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こんにちは。泊義です。

東京絵本の会に参加なさった皆様、お疲れ様でした。
のんたさん、皆さん、ありがとうございました。

それでは、私の持参本をあらためて簡単に紹介いたします。


●『Math Curse』Jon Scieszka (著), Lane Smith (著, イラスト) 
[url:http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/0670861944/sss-22/ref=nosim]

前回の絵本の会で紹介した『Science Verse』の姉妹篇です。
ある月曜日の数学の授業で、先生から「世の中のほとんどすべて
のことは、数学の問題として考えることができる」と言われた
主人公が、本当にあらゆることが「数学の問題」に見えるように
なってしまいます。まさに、"Math Curse"です。

『Science Verse』に出てきた先生の名はニュートンでしたが、
『Math Curse』の先生の名はフィボナッチです。またなんとも
シブい数学者の名を選んできたものです…^^;)。ただ途中、
「フィボナッチ数列」がギャグとして使われています。恐らく、
この「一発ギャグ」のためだけに、先生の名前をフィボナッチ
にしたのではないでしょうか(笑)。

「数学の呪い」を解く際、言葉遊びがキーになっています。
数学の呪いを文学によって打破したようにも思え、なかなか
味わい深い絵本でした。

ちなみに、本書にはCDは初めから附いてないようです^^;)。



●『Marvin Wanted More!』Joseph Theobald (著)  
[url:http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/0747575614/sss-22/ref=nosim]

数字だらけの本で頭が痛くなるかもしれないと思い、何も考えず
に楽しめる絵本も持って行きました。チビ羊がもっと大きくなり
たいと願い、どんどん大きな物を食べて、自分の身体もどんどん
大きくなってゆく、という話です。

このように欲望に準拠してスケールが際限なくエスカレートする
場合、教訓的だったり主人公に反省を迫って終る話が多い気が
します。『グリム童話』の「背嚢、帽子、角笛」(KHM54)しかり、
『ドラえもん』の「どくさいスイッチ」しかり(笑)。

しかしながら、この『Marvin Wanted More!』は、実にあっけら
かんとしたものです。反省も後悔も(被害も?)全くなし。まさに
ナンセンスな絵本です。

今年の紀伊國屋バーゲンで400円で買いました。私が持っている
版は、表紙の羊のイラストの毛の部分が綿になっています。


以上です。

 泊義

▲返答元

▼返答


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