PDAでPB読書三昧(まとめと紹介)

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481. PDAでPB読書三昧(まとめと紹介)

お名前: sakigoro
投稿日: 2005/10/11(17:50)

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PDAでPB読書をあいかわらず楽しんでいるsakigoroであります。
前にも書きましたが、PBを楽しく読んでる人も増えてきたことも
あり、こんな読み方もあるよということで、再度、PDAでの
読書でのメリット、デメリットを含めて紹介したいと思います。

PDAで読書のメリット
1)読みやすい。
  これは意見が大きくわかれるところとは思いますが、
  老眼のきた私には、表示フォントを自由自在に大きくできる
  PDAで読むほうが、印刷品質の悪いPBを紙の媒体で
  読むよりも圧倒的に楽です。
  バックライト液晶のおかげて、薄暗い通勤電車の中でも
  鮮明に文字をとらえることができ、目の疲れ方が
  紙で読んでいた時と比べて非常に小さい。
  コンパクトな筐体のおかげで、混んだ電車の中でも周囲
  に迷惑をかけることもなく読書ができるのも良い。

2)早い・安い
  基本的にネットからダウンロードして購入するPDA用電子
  ブックは、思いたった時にすぐ購入して読むことができます。
  配送費用がいらない分だけ確実に割安ですが、それにくわえて
  購入サイトによっては、さらに割安に購入できる特典のあることが
  多いです。

3)Gutenberg.org作品を読むならPDAで。
  Gutenberg.orgに掲載されているような著作権のきれた
  過去の名作は電子テキストになっているので、
  PDAで読むのには非常に相性が良いものです。
  eReader Proのようにメジャーな電子リーダー向けに
  編集がされているものも多く、これらの作品はPCで読むより
  どこでも好きなように読めるPDAの方が圧倒的に読みやすいです。

4)充実した辞書ひき環境
  SSS的には辞書をひくのは邪道でしょうが、PBをバリバリ読みこなす
  ようになり、もう辞書に振り回されることのない自信があるので
  あれば、状況に応じて辞書をひくのもありと思います。
  そうなると電子テキストの性質上、簡単な操作で辞書調べの
  できるPDAでの読書環境は快適です。

5)場所をとらない
 本棚が読み終わったPBでいっぱいになるのが嬉しい人もいるでしょうが、
 住環境の貧しい私にとっては大きな問題です。
 読了した本には愛着があり、捨てるのにも抵抗がありますし。
 そんなわけで、電子ブックが物理的に場所をとらないのは、
 私にとっては大きなメリットとなります。

PDAで読書のデメリット
1)品揃えに制限がある。
  これが最大にして最悪のデメリット。
  私がひいきにしているPBの購入サイト、www.ereader.comは
  14000以上のタイトルと豪語していますが、こんなのは
  ほとんど無尽蔵と思えるほどの英語PBの世界を思えばとても
  自慢できるようなものではありません。
  かのベストセラー、ハリポタでもPDAでは読めないのですよ。

2)その他のデメリット
  当然ながら紙の媒体で素直に読むのと違い、PDAの購入費用が
  余計にかかります。これで読むための環境を整えるのが
  面倒くさいという人も多いと思います。
  それに、そもそも慣れ親しんだ紙の媒体の方がやはり読みやすいという
  人も多いと思います。
  それでもPDAでも読んでみたいという人は、以下の説明を参考に
  していただければと思います。

PDAは何で読むか?
日本で手に入るPDAとしては、SonyのClieに代表されるPalm系、
MS系のPocket PC、及び目のつけどころがシャープなZaurusの
三つがあるのですが、その内Zaurusは洋書PBリーダーがないので、
選択肢はPalm系かPocket PCの二つとなります。
以下、各々のPB読書用プラットフォームとして簡単に説明します。

Palm系(Sony Clie)
かつてはPDAといえば無条件にPalm系を指すほど一世を風靡した
PDA用OSです。私が初めて使用したPDAもPalm系のIBM Workpad 30J
で、Gutenbergの作品や英語ニュースを読んだりするのに重宝してい
ました。その後、色々ないきさつはあるのですが、Sonyも今年の7月に生産を
とりやめてしまうなど、新品を日本で手にいれるには難しくなったPalm系
ですが、PBリーダーとしてのSony Clieは、中古を探してでも
手に入れる価値があります。
歴史の古いPDAプラットフォームなだけに、電子ブックもこれを
意識して編集されていることが多く、それの上で動く電子ブックリーダー
もよくこなれており、他のプラットフォーム上で読むのに比べて
快適なことが多いです。
中古で入手可能なClieには色々な種類がありますが、私の最大のお勧めはTH55。
Clieの最高傑作といっても過言ではないと断言します。
解像度はPalmハイレゾスタンダードの480x320。
片手で所持した時に人差し指が自然に触れるように筐体の背面に
設けられたバックボタンとSony独自のジョグダイヤルの位置が絶妙で、
コンパクトで軽めの筐体のおかげもあいまって、本当に片手でスイスイと
読書を楽しむことができます。
何よりも驚異的なのはバッテリーのモチ。
負荷に応じてCPUの動作周波数が大きく変動する設計のおかげもあって、
負荷のかからない読書であれば、一日中つかっていてもバッテリー切れとは、
まず、無縁です。
私のTH55も購入してから一年以上たっており、内蔵電池はへたっているはず
なのに、そんな気配を感じさせません。
中古はどうしても嫌だ、新品が欲しいという人には
英語版で輸入モデルということになりますがTungsten系列があります。しかし、
使用勝手を考えると、ある程度の日本語化は必要だし、慣れていない
人だと結構苦労すると思います。
それでもどうしても手にいれたいという人は、以下のサイトで購入することができます。
また、TH55だったら、新品でも、まだ、かろうじて購入することが可能です。
http://www.u-systems.co.jp/pda/
または、
http://www.mobileplaza.co.jp/
さらに
http://www.visavis.jp/shop/WebObjects/vv.woa/wa/top


Pocket PC(HP HX4700)
PDAの盟主の座にあったPalmを叩き落とし、新たに
PDAで最大シェアをとることになったのがPocket PCですが、
そもそも世界的に全体的なシェアが小さくなっているPDAのこと故、
普通のお店で目にすることは少なくなりました。
もし購入をお考えでしたら、上記のサイトでPocket PCも取り扱って
いるのでご参考に。
PBリーダー用にPocket PCを考える上で、最も注意を払う必要が
あるのはスクリーンの解像度です。
Pocket PCの解像度は長らく320x240のQVGA、いわゆる携帯電話の
大きめのスクリーンのやつといっしょでした。
考えてもみてください。 携帯電話のスクリーンでPBを読みたいと
思いますか?
いくらスクリーンの面積自体が携帯電話より大きいとはいっても、
携帯電話の解像度といっしょでは魅力ゼロ。
Palmのハイレゾは320x480で、Pocket PCより安いのだし...
そんなわけで、PBリーダー用としては、Pocket PCが私の購入対象と
なることはありませんでした。
ところがそんな状況が変わったのが昨年。 新たに、Pocket PCに解像度が
640x480のVGAモデルが登場し始めたのです。
現在所有しているモデルはHX 4700ですが、4インチの大スクリーン
(PDAとしては)にVGAの解像度はベストのマッチングで、
美しい表示画面には大いに満足しています。
そんなわけで、Pocket PCの購入をお考えでしたら、VGAモデルを
お勧めします。高価なのが欠点ですが、毎日使うことが普通である
PDAのことを考えたら、値段の差以上に画面の美しさ、見易さには
価値があると思います。
現在、比較的簡単に手に入れることのできるVGAモデルは下記の通りです。
HP iPack HX4700
東芝Genio e830W または、e830
富士通 Pocket Loox V70
Dell Axim X50V (http://www1.jp.dell.com/content/products/compare.aspx/pda?c=jp&l=jp&s=dhs)

今一番安く購入できるのはAxim X50vで、オプション抜きで\47,840。
癖のないモデルで万人向けの良いモデルだと思います。
私が所有しているhx4700は値段も高く、操作も好き嫌いの大きく分かれる
慣れないと誤動作の多いタッチパッドを採用するなど、
決して万人向けのモデルとはいえないのですが、それを補ってあまりあるのが
4インチの美しい液晶。
色々たくさんのPDAを見てきましたが、これほど美しい自然な発色を
する液晶を見たことがありません。
(Sony Clie VZ90はTFT液晶ではないので別格)
動画鑑賞用のプラットフォームとしても優れており、私としては
惚れ込んでいます。

Palm系だとTH55という絶対のお勧めがあるのですが、Pocket PCの
VGAモデルだと悩んでしまいます。
無難な選択はAxim X50vかしら。
でも安くはない買い物なので、
後で後悔することのないよう慎重に選ぶことをお勧めします。

PDAで読書(環境構築、TH55の場合)
1)メモリースティックの購入
 本体メモリーだけでの使用も可能ですが、たくさんのPBを
 入れたり、後述の辞書環境を整えるには内蔵メモリーだけでは
 とても足りません。値段がこなれてきた256MBのメモリースティック
 くらいは欲しいところです。私は512MBを使っています。
 (購入当時、1GBのスティックもありましたが、あまりにも高価で
 手を出すことができませんでした。)
 PBリーダー以外にも、Audibleをこれで聞いたり、動画を楽しんだりすると
 メモリーはいくらあっても足りるということはありません。

2)Ebook Readerの選択
 著作権保護がからむPBを読むためには、専用のEbookリーダーが必要です。
 著作権保護のやり方が、それぞれのEbookリーダーにより違っているため、
 基本的にはPBを購入すると決めたサイトが指定するEbookリーダーを
 選択する必要があります。
 各種Ebookリーダーを触ってきましたが、無条件でeReader Proをお勧めします。
 購入サイトは(http://www.ereader.com)
  理由は下記です。
 a) 著作権保護の方法はEbookをオープンする前に、一回だけ、
 ユーザー名とパスワードの入力を行なう必要があるという非常にシンプルな形式。
 (ユーザ名とパスワードはPB購入時のクレジットカードのユーザ名と
  カード番号ということになっています。)
 このシンプルな方法のおかげで、普段使用するPDA以外でも、PCや
 他の手段で、自由自在に購入済みのPBを読むことができます。
 他社のEbook Readerの場合、ユーザ固有のPDAやPCに限定して
 Ebookを読むことが可能になるというものが多く、PDAを買い換えたり、
 場合によってはPCでも読んでみたいといった時に不便でしかたがありません。
  極端な話、PBを購入したサイトが消滅し、その後、PDAを買い換えたりした
 場合、その買い換えたPDAでは購入済みのPBを読めないといった心配が
 あります。
 MSブックリーダーでは電子化されたPBがあるのだけど、
 eReader用にはないということはないのかといった疑問が生じるかも
 しれませんが、基本的に一度電子化されたPBを他のフォーマットに変更するのは
 簡単なようで、私個人の経験としては、一度もそんなことに遭遇したことは
 ないです。
  値段が安い
 このサイトが発行するNews Letterを購読すると、News Reader価格ということで
 10%の割引を受けることができます。
 配送費が無料であることとあわせると、このサイトより安くPBを
 購入できる手段を私は知りません。
 尚、無償で入手可能なeReaderスタンダードもありますが、US$9.95を
 支払う必要のあるeReader Proの購入を強くお勧めします。
 理由は、使用フォントの選択ができることと、eReaderと連動して使える
 辞書引き機能が無償版にはないからです。
 尚、有償版のProを購入するとおまけでいろいろなEbookがついてきますが、
 おまけの辞書、 Merriam-Webster's Pocket Dictionaryはネイティブ向けと
 いうことを差し引いても、簡単すぎて普通の読者には役にたつものではなく、
 期待しないほうがいいです。

3)フォント環境の改善(その1)
 基本的には上記1)、2)だけで後はereader.comで気に入った作品を
 購入ダウンロードするだけで、PB読書を楽しむことができます。
 しかし何かが違う。 そう、実は、日本語環境のClie TH55のシステム
 フォントは字画数の多い漢字を表現するために線が細すぎるのです。
 漢字の場合は良いとしても、英語だと字が細すぎて、あまり読みやすく
 ないのです。
 eReader Proの場合、使用フォントを指定することができ、
 例えば、有償ですが、このサイトでAGFA Monotypeを購入し、
 気に入ったフォントを指定することで大きく改善することができます。

4)フォント環境の改善(その2)
 フォントを指定することでPB自体の見た目の改善はできました。
 しかし、eReaderに英英辞書を組み込んだ場合、調べたい単語を
 タップするだけで、英英辞書に飛んでくれるのはいいのですが、
 その場合はeReaderで指定したフォントではなく、無条件に
 本来のシステムフォントでの表示となってしまうのです。
 線が細くて読みづらいのはまだいいとしても、たまらないのが
 発音記号などが文字化けしてしまい、判読不能になってしまうこと。
 これを改善するのが、Clieで使用するアプリケーション毎に英語システム
 フォントを指定させるという方法です。
 その方法を紹介したサイトが前にはあったのですが、調べてみたらみあたりませんの
 で、簡単に紹介してみます。
 ちょっと面倒ですが、eReaderでの環境以外にも、後述の英字新聞を
 読んだりする場合でも英語フォントの指定ができるようになり、
 快適さがずいぶんアップするのでチャレンジする価値はあると思います。
4)−1 必要なソフト
 a) YAHM (url:http://yahm.palmoid.com/)
  b) FontHackV (url:http://www.freewarepalm.com/fonts/fonthackv.shtml)

4)−2 簡単な手順の説明:
 まず、YAHMを上記サイトから入手、通常のPalm用ソフトと
 同じ方法でインストール。
 これにより、PalmOS ver.5アップの上で、いわゆるハックソフト
 (今回の場合は、FontHackV)が 使えるようになります。
 続いて、FontHackVをインストール。上記サイトで入手できる
 FontHackVには、このソフトに対応した英語フォントも同梱されているので、
 指定のフォルダーにインストールしておいてください。
 これらのインストールが終了後、YAHMを起動するとFontHackVがメニューに
 現れるのでこれを選択。英語フォント環境にしたいアプリと使用フォント
 を選んで終了。
 以後、指定ソフトのフォント環境は英語になります。
 注意:a) YAHMはあくまでもPalmOS ver.5アップでしか使えません。
       PalmOS ver.4を使っている古めのClieなどには別のハックソフトが
      必要で、フォント選択ソフトもFontHackV以外のものになります。
    b) 日本語環境が必要なアプリにまで英語フォントを指定しないように。
      文字化けで、何が何だかわからなくなります。
      もし間違えて指定した場合は、本体をソフトリセットし、
      その際に問い合わせてくるYAHMの起動をいったんキャンセルして
      から、英語環境を割り当てるアプリの再選択を行なってください。
      

5)辞書環境の構築(その1)
 SSS的には邪道でしょうが、それでも便利な辞書環境が欲しいという人に。
 英英辞典でeReader上で使う場合は簡単です。
 ereader.comで販売している辞書で気に入った辞書を購入し、PBと
 同じにインストールするだけです。
 調べたい単語をスタイラスか、場合によっては自分の爪で選択、
 タップするだけで、即座に辞書に飛び、意味調べができます。
 ただし、eReader上で使用するのは上記の通り快適ですが、eReader
  以外のプログラムで英語を読んでいる場合はタップしても無駄ですし、
 辞書単体として使うのはあまり便利とはいえません。
 尚、この機能を使うためには、Ebookリーダーは有償のeReader Proで
 ある必要があります。
 私は、Merriam-Webster's Collegiate? Dictionary, Eleventh Edition
 を使用していますが、重宝しています。

6)辞書環境の構築(その2)
 ereader.comで入手可能な辞書はネイティブ向けのものであり、
 残念ながら英英学習辞書がありません。
 また大きな声ではいえないけど、やっぱり普通の英和も欲しいと
 いう人には↓サイトで別の辞書を購入することが可能です。
 http://www.bitway.ne.jp/pda/club/#etc
 ただしeReaderに組み込まれるわけでもなく、それほど簡単に
 単語調べができるとも思えないので、私個人としては、ここに
 記載の辞書を使ったことはありません。

6)辞書環境の構築(その3、英辞朗)
 訳語が不正確な単語帳に過ぎないといった批判はありますが、
 収録語数の多さとPDICで電子テキストに
 なってい単語調べが簡単で便利なことを思うと魅力の大きな辞書です。
 特に固有名詞を調べる時には、リーダーズプラスよりも詳しくて便利
 なことが多い。
 そんな英辞朗もTH55で使うことができます。
 必要なソフトはWDICで、http://www5b.biglobe.ne.jp/~ekuta/wdic.html
 で入手できます。
 辞書データはPDIC形式になっている英辞朗のデータがそのまま使えます。
 ただし、PC上のPDICと違い、発音記号の表示ができない、また、
 マルチタスクでないPalmということもあり、調べたい単語のポップアップ表示
 ができないといった制限があります。
 使いかたとしては調べたい単語をスタイラスでピックアップ、コピーして
 WDICを起動して貼り付けるといったことになりますが、
 私の場合は、WDICの起動がすぐにできるよう、
 THe Go! Go! (url:http://www.maicca.com/)というソフトを使い、適当な
 アプリボタンにWDICを割り付けています。
 尚、eReaderで読書中に使用の場合、いきなり調べたい単語をコピーしても、
 自動的に作品タイトル名なども強制的にコピーされるので、そのままWDICに
 渡しても、返って面倒なだけです。
 そこで、いったんeReaderに組み込んだ辞書に飛んでからコピーする
 ようにしています。そうすれば、余計な作品タイトル名などもなく、
 純粋に調べたい単語だけをコピーすることができます。

7)TH55で英字新聞(その1、AvantGo)
 WorkPad 30Jの時から、このサイトのメンバーとなり、
 CNN Mobileだとか、NYTを読んでました。
 無料でできるメンバー登録を行なう作業中に必要なソフトがインストール
 され、後は、このサイトから読みたい記事メニューを選択すると
 後は、PDA本体をPCとシンクするたびに自動的にPDAにダウンロードできる
 ようになります。
 私の接続環境ですと、ダウンロードには一分もかかりませせん。
 (購読しているのは、NYT、CNN Mobile、Timeアジアバージョン)
 サイトのurlは、http://www.avantgo.com/frontdoor/index.html

8)TH55で英字新聞(その2、MobiPocket)
 Palm用のeBook Readerとしては、eReaderと人気を二分する
 mobipocket reader(url:http://www.mobipocket.com/en/HomePage/default.asp)
 ですが、私は以下の理由で、PB用リーダーとしては利用していません。
 a)著作権保護の方法が固有のPDAと結び付けられており、購入済みの
  PBをPCで読んだり別のPDAで読んだりしたい場合に不便。
 b)フォントの大きさの選択がeReaderほど自由に選べない。
 こういった欠点のあるmobopocketですが、英字新聞を読むプラットフォームとして
 は魅力的なものがあります。
 それは、Mobopocketリーダーをインストールする際に、自動的にPCにも
 インストールされる、Mobipocket Web Companionの存在です。
 これにRSSフィードをしてくれる英字新聞などの各サイトが登録してあり、
 これを選択することで、自動的にダウンロード、PDAにインストールすることが
 できるようになるからです。
 AvantGoにはないサイトも多く登録されており、Mobipocketに
 英英辞書を組み込んでいたりする場合は、こちらの方が便利です。
 私はBBC Worldを購読していますが、写真入りの記事が読めるのが
 嬉しいです。
 MobiPocket Readerにも無償版と有償版がありますが、eReaderと違い、
 無償版でも辞書の組み込み機能はあり、それ以外にも有償版と比べて
 それほど機能の違いはないので、私は無償版を使っています。

8)TH55で英字新聞(その3、Plucker)
 PDAで英字新聞を読みたいという要求を満たすには、基本的には
 Web上で公開されているこれらの情報を、どうのようにしてPDAに
 ダウンロードするかということに尽きます。
 こうしたオフラインウェッブブラウザとしては強力無比なソフトが
 PALM用にあります。それがPluckerです。
 AvantGoやMobipocketに比べて使い始めるようになるまでの敷居が
 ちょっと高いのですが、それを補ってあまりある魅力がこのソフトには
 あります。
 特に英字新聞以外にも、日本語のニュースなども読みたいという場合は
 Pluckerが一番便利なのではないかと思います。
 詳しい使い方の説明は、↓に記載の説明がよくまとまっていて
 わかりやすいと思いますので紹介しておきます。
 http://www.yoshidas.net/clie/web.html


PDAで読書(環境構築、HX4700の場合)
1)メモリーカードの購入
 TH55と同じく、外部メモリーは必需品といえましょう。
 HX4700の場合、CFカードとSDカードのダブルスロットになって
 いますが、ここは無条件にSDカードの購入となりましょう。
 CFスロットはモデムカードとかGPSレシーバなど楽しいオプションの
 ために空けておくほうが良い。
 メモリースティックに比べて安価なSDカードが使えるのは
 ポケットPCのメリットです。
 私は1GBのカードを使っています。

2)VGA化
 OSのバージョンアップによりVGA表示が可能となったポケットPC
 ですが、このメリットを享受するためには、使用ソフトの方が
 VGA対応となっている必要があります。
 ところが、まだまだQVGAにしか対応していないソフトが多すぎる。
 この場合、320x240の解像度の絵を単純に4倍に拡大して表示するだけですので、
 見た目も汚く、高価なVGAモデルを購入した意味がありません。
 そこで、QVGA対応ソフトを強制的にVGA表示させる方法があります。
 手段としては色々ありますが、私は↓で紹介してある方法の中の
 SE_VGAを使ったやりかたでVGAかしています。
 http://mobachiki.com/windowsce/PocketPC/vga.htm
 別物のように表示が美しくなるVGA化ですが、もともとQVGA用に
 考えてあるメニューフォントが小さくなりすぎて操作がしずらいだとか、
 SE_VGAの場合、標準の日本語入力パネルが使えなくなったりする
 などの欠点もあります。(入力パネルについては、標準パネルよりも
 圧倒的に便利な、HappyTappingKeyboardを使うことで回避できます。
 これについては、http://mobachiki.com/windowsce/ppcsoft/vgakey.htm
 の説明がとても参考になると思います。)
 システムに近いところを触る作業でもあり、これを行なうのに
 抵抗のある人も多いかとも思いますが、 一度でもVGAの画面をみてしまうと、
 QVGAにはとても 戻れないほどの魅力があります。

3)Ebook Readerの選択
 TH55の場合と同じくeReader Proを推薦します。
 理由はTH55の場合と同一。
 それに加えて、eReader ProはVGAに対応済みで、2)の手順なしに
 美しいVGA画面を表示してくれます。
 HX4700の場合、MSデフォルトのMSブックリーダーも使えますが、著作権保護の
 方法が面倒で、あまりお勧めできません。
 Mobipocket Readerは、まだVGA対応になっていません。

4)フォント環境の改善
 TH55と違い、ポケットPCの場合はフォントを自由に選べることが
 多く、そのままでも不便を感じることはあまりありません。
 PCで使っているTrue Typeフォントを所定のディレクトリーに
 入れるだけで使えるようになるのも便利です。

5)辞書環境の構築
 eReader Proの場合は、TH55と同一なので省略。
 また、TH55で説明した6)その2の内容もHX4700も同じなので
 省略します。
 英辞朗についてはポケットPC用のPDICが存在します。
 PDICのサイトにあるPDIC for Windows CEがそれであり、
 HX4700には、PDIC for PocketPC ARM Ver.1.25が使えます。
 (url:http://homepage3.nifty.com/TaN/pdicce.html)
  WDICと違い、発音記号の表示ができます。
 それにはPCでPDICを使っている人にはおなじみの、
 IPA93 Fontsを所定のフォントフォルダーに 入れておく必要があります。
 このフォントはurl:http://scripts.sil.org/cms/scripts/page.php?site_id=nrsi&id=encore-ipa
 で入手できます。
 手順ついては、http://tsekine.hp.infoseek.co.jp/の説明も参考に
 なると思います。
 HX4700でのPDICの使用環境は、さすがにマルチタスクのポケットPCだけ
 あって、TH55より快適です。
 例えば、電子テキストを読むためのソフトから調べたい単語をスタイラス
 で選択コピーし、同時に立ち上げておいたPDICにペーストするだけで
 良いのですから。
 ただし、PCの場合と違い、PDICでポップアップ表示ができるのは、
 PDIC内で表示しているテキストに限られるのが残念です。

6)HX4700で英字新聞
 TH55と同じく、AvantGoとMobipocketが使えます。
 ただし、Pluckerは使えません。

その他:買っておくと便利な物(TH55,HX4700共通)
a)液晶保護シート
 毎日スタイラスで画面をつつくPDAのこと。
 ディスプレイを傷つけるのは心配なものです。
 傷や汚れがつかない新品のうちに液晶保護シートを貼っておくと
 安心です。
b)充電・シンク兼用ケーブル
 PCのUSBポートを使って同期と充電ができるようになっているものです。 
 かさばらず軽いので、巻き取り式になっているものが便利。
 これのおかげで、私は長期出張の際でも、ACアダプタを持ち歩くことは
 ありません。

最後に
------
今回のポストをするにあたり、ネット上でちょっと調べましたが、
国内のPDA関連サイトがたくさん消滅しているのに驚きました。
例えば、英字新聞購読についても、凸版印刷が運営していた
エアビットウェイで、デイリー読売を安価にPDA用に定期購読でき
ていたのですが、すでに閉鎖されていました。
日本におけるPDAは、影が薄くなる一方です。
ところが、海外に目を向けると状況は全然違う。
PDA単体でのシェアは小さくはなっているのですが、PDAがなくなって
いるわけじゃなくて、PalmOSやポケットPCのOSをベースにした
携帯電話が増えているのです。いわゆるスマートフォンというやつです。
(日本でもこれから増えてくるのじゃないかと思うのですが、まだまだ
時間がかかりそうです。)
英語環境だったら、まだまだたくさん楽しむことのできる
将来性のあるプラットフォームだと思っています。
英語での楽しみ方としても、今回紹介した読書以外にも、
TH55やHX4700でしたら、DVDを落とし込むこともできますし、
MP3プレイヤーとしての実力も侮りがたいものがあります。
両方ともAudible対応ですし....
英語学習者でしたら、自分の声を録音したいということもあるでしょうが、
TH55の録音機能はとても使いやすいと思います。

今回紹介したTH55もHX4700も無線LAN機能をもっているので、
環境さえととのえてやれば、ポケットインターネットラジオに
することもできます。
私は枕もとにクレードルを置いて、就寝前にPDAでネットラジオを
聞いています。 PCで聞くのと違い、騒音もなく静かで、
とても具合の良いものです。

こんな風に魅力がいっぱいのPDAでの英語ライフを楽しんでみては
いかがでしょうか?

参考になる方がいらしたら幸いです。
ではでは。

▼返答


Maintenance: SSS 事務局
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