window と まど の違い (だらだら長文)

[掲示板: 〈過去ログ〉英語のことなんでも -- 最新メッセージID: 2495 // 時刻: 2024/4/17(03:13)]

管理用 HELP LOGIN    :    :


上へ上へ | 前のメッセージへ前のメッセージへ | 次のメッセージへ次のメッセージへ | ここから後の返答を全表示ここから後の返答を全表示 | 返答を書き込む返答を書き込む | 訂正する訂正する | 削除する削除する

2412. window と まど の違い (だらだら長文)

お名前: たかぽん http://dandelion3939.blog38.fc2.com/
投稿日: 2013/7/20(12:51)

------------------------------

たかぽんです。みなさん、ご意見ありがとうございました。

いろいろお話をうかがっているうちに、気がついたというか、
ひとり合点しましたが・・・

window と まど (表記を変えます)の違いというのは、

それを、おもに“穴”と考えるか、おもに“ふさぐ物”と考えるか、

かなーと思いました。

たとえば、何重にもガラス戸がある窓でも、
Open the window! と言うと思うんですね。
Open the windows! とは、あまり言わないんじゃないかと。

というのは、window は、“穴”だからかなと。
そこに何枚はまっているかは関係がない。とにかくここを開けろ! と。

一方、日本語の「まど」は、そのガラス戸そのものを
意識していることが多いような気がします。
たとえば、三重窓なんかの場合、「まど開けて」と言えば、
「何枚?」ってなると思います。

(door も、同様だと思います。
 Open the door! と言えば、戸が何重にあっても、全部開けろ、ってことでしょう。
 このdoorという“穴”を開けろ、ってことでしょう。
 一方、日本語に〈直訳〉すると、「このとびらを開けて!」になるでしょうが、
 そんな言い方しないですよね。「ここを開けて!」でしょうね。
 これは何故かというと、「とびら」という日本語が、戸そのものを指すからで、
 この“穴”を指す適当な日本語が無いからでしょう。
 (「玄関」も「戸口」も、“穴”というよりも、間やエリアを指す感じ)
 それはたぶん、伝統的な日本家屋が、開口部が多く、いわば“穴”だらけで、
 ことさらに“穴”が認識されなかったためではないかと思うのですが・・・
 とにかく、door なんかも、日本では、戸そのものと思っていることが多い。
 なので、through the door なんかの表現が、ちょっと不思議に感じたりする。
 (もちろん、door に、戸の意味もあるわけですが))

というわけで、(強引ですが…) window と まど の違いは、
「おもに“穴”と考えるか、おもに“ふさぐ物”と考えるか」
かなと思います。

開け方にこだわるのは、したがって、「まど」的な発想なのかもしれません。
その“ふさぐ物”、戸のほうに、着目するからですね。
たとえば、“ふさぐ物”も何も無い“穴”を、「まど」とは呼びにくいかも。

一方、window のほうは、まず“穴”だから、“ふさぐ物”があろうが無かろうが、
その開け方がどうだろうが、window に変わりない。
だから、英英辞書の window の語義説明の中に、開け方への言及が無いのでしょう。
“穴”が window なんだから、そのカバーの開け方なんかは、window そのものとは
関係がない、ってことなんでしょう。

もうちょっと言いますと、「まど」の開け方をやってみて、と言われれば、
それぞれ、私はこうだなぁという典型的なものがあったりするのは、
「まど」は、手で触れることができる戸そのものが意識されているから。

一方、window の開け方は、そんなのいろいろあるじゃないか、ってことになる。
window は“穴”であり、それを“ふさぐ物”の開閉方式は、建物や用途によって、
様々でしょう、となる。

というわけで、window と まど の違いは、開け方というんじゃなくて、
“穴”か“ふさぐ物”か、その指し示すものの焦点が違う、
ということじゃないかという気がしてきました。

「まど」は、“ふさぐ物”を、まず指すので、
各人、これが「まど」だという、こだわりがある。
“ふさぐ物”が、あまりにも自分の考えから外れていると、
そんなの「まど」じゃない! と言いたくもなる。
(たとえば、ガラス戸がなく、シャッターを開閉する式の窓の場合、
 「まど」ではなく「シャッター」と言いたくなったり。)

window は、“穴”という、いわば、無い物・目に見えない物・
手で触れられない物を、まず指すので、
その「開け方」で、window かどうかを云々するのは、
まったくナンセンスだ。ということになりますか。。

日本人は、目に見える形に、こだわりが強いのかもしれません。
この形はこうでなければならない!と思ったりする。
一方、欧米では、目に見えない本質が重視される。
大事なのは、何が実現されてるかってことだから、形は二の次。

日本人は、形に目が行ってしまうので、注意が必要かもですね。
こういう形のものが多いから、これがwindowなんだな、などと、
つい思ってしまう。
でも、その形が多いのは、たまたまであって、実際はその“形”が
window の本質ではなかったりするんですね・・・

・・・いろいろと湧いてくるのですが、とりとめがないので、
とりあえず、ここで投稿します。

やっぱり、みなさんにご意見うかがってみてよかった、と思いました。
一人じゃ、なかなか、考えられないですね・・・
ヒントや刺激をたくさんいただき、ありがとうございました!!

(あ、でも、引き続き、ご意見募集いたします。ご遠慮なくお寄せください。)


▲返答元

▼返答


Maintenance: SSS 事務局
KINOBOARDS/1.0 R7.3: Copyright © 1995-2000 NAKAMURA, Hiroshi.