1000万語通過しました。やったー。

[掲示板: 〈過去ログ〉1000万語・3年以上報告 -- 最新メッセージID: 980 // 時刻: 2024/5/3(13:15)]

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[喜] 98. 1000万語通過しました。やったー。

お名前: ケルアック
投稿日: 2006/5/25(22:37)

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ケルアックです。
5月24日で1000万語通過しました−!!
嬉しいなあ。

2003年9月16日
「Dino’s day in London」 からスタートして982日です。

〜100万語   〜2004.1.5    112日
 200    〜2004.3.9      64日
 300    〜2004.5.27     79日
 400    〜2004.8.12     77日
 500    〜2004.10.27     76日
 600    〜2005.1.17     82日
 700    〜2005.4.9      82日
 800    〜2005.8.10    123日 
 900    〜2006.1.27    169日
 1000    〜2006.5.24    118日
 
〜200万語の64日っていうのはすごいなあ。
どうしてそんなに読めたんだ???

せっかくの1000万語なので、これまでを振り返りたいと思います。
で、ちょっと偉そうかもしれませんが、自分の思う多読のコツも少し。

きっかけは本屋で見つけた「快読ペーパーバック100万語」です。
「100万語」っていうとんでもない数(当時そう思った)に
極真空手の100人組手に通じるロマンを感じました。
↑(極真空手の荒行で1人が次々に100人と組手−試合形式の練習をする。
  達成者はごく少数。終わった後は全身打撲、脱水症状で入院したりする。ヒエー。)
「俺も八巻やフィリョのように100人組手完遂!」と思って始めました。

スターターキットを買って読み始めました。
これくらいなら辞書なしでも読めるなあ、と思いました。
そして、「ANITA’s big day」を読んで、
「く、くだらない・・・」と思いました。

多読をする上で面白い本に出会うことはすごく大切だと思います。
でも、この「くだらない」と思う本に出会うのも私にとっては良かったんです。
それまではずっと英語の成績が悪かったこともあり
「英語で書かれたもの」にコンプレックスがあって、
おもしろくないものを読んでも
「おもしろくないように感じるけれど、これは自分の英語力不足のせいだ。」
「もっとちゃんと英語がわかれば面白いんだろう。」
と勝手に思っていました。

が、多読で易しい本を読んで、
「わかる。ものすごくよくわかる。そして・・・つまらん!」
と自信を持って言えたのです。
何か変な言い方ですけど、「英語に勝ったぞ」と思ったんですねえ。

それからしばらくはおもしろくない本に出会うのが快感になってしまいました。
実際最初の頃に読むGRや児童書の中には、
ひどいオチのものとかよくあって
「こ、これはすごいなあ、くだらないなあ。うひひひひ。」
とほくそ笑むようなものが多かったです。

「英語で書かれたものはすばらしいもの」
という「戦後すぐか?」のような幻想が解けました。

コツ(1) 「自信を持って『つまらない』と言える本に出会う」

で、最初の100万語まではほとんどGRです。
児童書も読んでみたんですけど、なんか読みづらくてダメでした。
児童書は読めないなあ、と思っていた時に
100万語過ぎた頃、当時回覧されていた「Junie.B.Jones」を借りました。
これが最高に面白かったんですねえ。もうシリーズを次々読みました。

コツ(2) 「お気に入りのシリーズ(作家)を持つ」

それから、ダール、サッカーへと進みました。
サッカーは本当にいいですよねえ。
作品に感動し、英語の小説を読んで感動している自分にも感動しました。
「俺、すごい。」

コツ(3) 「自分に酔う」

あと、私はBibleをかなり読みました。
日本語で読み込んでいて内容は知っていたので、楽に読めたんですね。
スラスラ読めて、わかって、かなり英語ができているように錯覚できます。

コツ(4) 「よく内容を知っている本を読んで、錯覚する」

あとですね、私は東京の小平市に住んでいるのですが、
小平市、隣接の東村山市の図書館には結構洋書置いてあります。
特に東村山の児童書はかなり充実していると思います。
ここで絶版になっている「Flying Classroom」(超名作!)
も借りて読みました。
あとはジュンク堂での座り読みですねえ。
英会話学校に高いお金を払うことを思えば、
長い目で見て多読は安いと思うのですが、
やはり最初の頃はけっこうお金がかかるので、
安く買ったり、借りたりする方法を見つけることはすごく大事だと思います。

コツ(5) 「安くすませる方法を探す」

あと、多読の三原則ありますけど、
特に「投げる」ことすごく大事だと思います。
私が停滞しなかったのは、「即投げ」できたからだと思います。
「負けた・・・読めん」と思って投げてはいけません。
「ええい、わかりづらいわい。もっと簡単に書け!うりゃあ!」と偉そうに投げます。

コツ(6) 「偉そうに、しかも、即、投げる」

あと、通過本を何にするかって結構楽しみなんですけど、
通過場所にこだわるのも楽しいです。
私は六本木の喫茶店とかに行くんですねえ。
なんか田舎者丸出しな感じで恥ずかしいですけど、
ペーパーバックが似合うとこなんですよ。
そこで「六本木の喫茶店でペーパーバック読んでる俺、かっこいい・・・。」
と酔いながら通過します。
・・・書きながら、バカだなと思います。

コツ(7) 「通過本、通過場所にこだわる」

あと、私の目標は、大好きなジャック・ケルアックの「路上」を
原書で辞書をひきひきではなく、
スピード感に乗って、スイスイ、グイグイ読むということでした。
これ読めるようになりたいっていう憧れは大事だと思います。

コツ(8) 「憧れの本を持つ」

あと、何と言っても掲示板にはお世話になりました。
励まされたり、刺激を受けたり、面白い本を教えてもらったり、

コツ(9) 「掲示板のお世話になる」

あと、TOEICで高得点取る、とか
人によっていろいろ目標があると思いますが、
目標にたどり着くまでの過程が楽しい、っていうのは
多読のすごくいいところだと思います。
「Grasshopper on the Road」という
アーノルドロベルの名作がありますが、
このバッタのように道々の情景を楽しんで進むのがいいと思います。

最初は100人組手のような苦行を想像していましたが、
本当に楽しい楽しい1000万語までの道でした。
みなさんいろいろ助けてくださってありがとうございます。

コツ⑩ 「Happy Reading!」

「ぼくの性に合う人といえば、
 それは気狂いじみた人間で、
 生きるために狂い、
 話すために狂い、
 救われようがために狂い、
 一度に何もかも望む人間であり、
 決して欠伸をしたり、
 平凡なことをいったりせず、
 星の群をよぎる蜘蛛のように、
 炸裂する黄色いローマ花火のように、
 ただ燃えに燃える人間だけなのだ。
 そしてそのまん中に青い中心の光がぱっと輝いて、
 すべての人たちが「おううう!」とうなるのだ。」

                     −路上−
             


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