Re: Poe や Dostoevsky のことなど

[掲示板: 〈過去ログ〉1000万語・3年以上報告 -- 最新メッセージID: 980 // 時刻: 2024/5/12(07:00)]

管理用 HELP LOGIN    :    :


上へ上へ | 前のメッセージへ前のメッセージへ | 次のメッセージへ次のメッセージへ | ここから後の返答を全表示ここから後の返答を全表示 | 返答を書き込む返答を書き込む | 訂正する訂正する | 削除する削除する

359. Re: Poe や Dostoevsky のことなど

お名前: 間者猫 http://www.k2.dion.ne.jp/~spycat
投稿日: 2006/10/9(21:01)

------------------------------

"Ryotasan"さんは[url:kb:355]で書きました:
〉間者猫さんへ

返信ありがとうございます。

〉Poe は探偵ものより恐怖ものの方が読みやすいと思います。"The Black Cat" は、"The Tell-Tale Heart" あたりが良いでしょう。"The Fall of the House of Usher" は後回しにした方が良いかもしれません。どれも原文の美しさが特徴で、Dahl の文章を華麗にした感じです。

テキストファイルで落としてきたのですが、
基本的にモニターで読むのは苦手なので、
図書館に何冊かあるようですので、取り寄せてみます。
全集はペーパーバックだと1000ページぐらいあるようですね。

〉The Brothers Karamazov は前半が読みにくいんです。改行無しで何頁も文章が続いたり、あちこち脱線して宗教談義が続いたりします。読み始めてから加速するまでが大変です。かといって途中から読むわけには行きません。前半を頑張って読み通し、後半に入れば非常に面白く読み進むことはできるでしょう。でも構成が雑と言うか、小説の常識からはみ出してしまう大物です。

そうなんですか。一応買ったので、来たら見てみます。

〉Crime and Punishment はそれより脱線が少なく、構成も緊密です。舞台を20世紀の米国に移せばそのまま『刑事コロンボ』の原作として使えてしまえそうな感じです。(コロンボの脚本家が Crime and Punishment を参考にしたんだと思いますが。)

これも一緒に頼んだので先に読んでみることにします。

〉Of Human Bondage は英国での少年時代、パリでの画学生時代、英国に帰って医学生時代から医師としての生活という風に主人公の生活も変わるので、きりの良いところで中断しても、途中から再開できると思います。Maugham は Dostoevsky のように破天荒な作家ではないのでご安心下さい。

私は本を途中で止めて、他の本を読むのがとても苦手なんです。
読みはじめると終わりまで読むか、投げてしばらくして最初から読むかのどちらかです。

〉Maugham や Dostoevsky の長編を読む準備として、Maugham の Ten Novels and Their Authors

こんな話があるのですか。すごいなあ。

〉King の On Writing は中身にむらがあるので、作者の自伝のところを飛ばして Toolbox だけを読んでも興味深いですね。

自伝のところはファンにはたまらないですが、Toolboxは単独でもいい作品です。

〉The Great Gatby は、おっしゃるとおり、単語が難しいけれど、構成が良いのか、何とか読み通した人が多いです。Fitzgerald は作品のできにむらがあるようで、Gatsby を読み通せても、ほかの作品では苦労します。

形容詞や副詞がやたら難しかったような気がしますが、
ストーリーは分かりやすかったです。
最後の最後はびっくりしましたけど。

〉酒井先生も言っていたとおり、英文科の人たちは間者猫さんを見習うのが良いと僕も思います。英語でも、まずは多読の方法で読みやすい本や読みたい本を沢山読み、文芸作品に興味がわいてきたらそちらも段々と増やして行くのが最も望ましいです。

まあ日本の文芸作品でもやっぱりいきなりは読めませんから(笑)。
ある程度文章を読むくせをつけてからでないと。
学生さんがどのぐらい読むのか分かりませんが、
読めるようになる頃に卒業ではイタイですねえ。
中学、高校と多読をやって大学に入ってきてくれればいいですけど(笑)。

〉それでは、これからも Happy reading!

Ryotasanさんも Happy reading!


▲返答元

▼返答


Maintenance: SSS 事務局
KINOBOARDS/1.0 R7.3: Copyright © 1995-2000 NAKAMURA, Hiroshi.