Re: 多読&シャドーイングの道筋

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296. Re: 多読&シャドーイングの道筋

お名前: Yoko
投稿日: 2006/9/28(11:24)

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トオルさん、こんにちは。Yokoと申します。
残念ながらお会いしたことがないのですが、いつか掲示板で拝見しています。

ここに書き込むまで、何度もトオルさんのご報告を読みました。
そのたびに、反応する場所がふえ(笑)なかなか書き込めない状態でした。

すばらしいご報告は、多読通信にも紹介されましたね。
自分が拝見して、とても心を動かされたので、またたくさんの方に
読んでいただけることがうれしいです。多読通信委員の皆様、ありがとう!

>5)現在感じていることと今後
>・多読&シャドーイングで今の英語力が身についた
>多読とシャドーイングによって、3年半、英語に継続して触れ続けられた
>ことで今ある英語力が身についたと思います。特に英語で何か新しいこと
>をしてみようという気持ちが持てたことが大きく、MITと一緒に共同研究
>するきっかけになった。大学受験の頻出文例と頻出単語を覚えて、
>出題パターンを解いて正解率を上げる受験英語では新しいことや
>変化への対応が遅れ、実用的英語は身につかないと思っています。
>多読の初期レベルではGR、児童書を中心に読むのでビジネス誌でよく出て
>くる表現と異なるが、徐々に英字新聞、英語雑誌、ビジネス書を取り入れて
>いけば語彙や表現に関して特に高い障壁はなかった。

英語に継続してふれることができる、そしていつも知的好奇心と感動を道連れに
していることが、多読と多聴の楽しさですね!!
トオルさんの道のりを参考に、英語雑誌やビジネス書にも守備範囲をひろげて
行きたい、と思います。

>・素晴らしい仲間、先生たちともっと議論して、いいものをつくりたい
>自分でいくら考えてもアイディアや研究が前に進まなくなりますし、
>独りで全てやるには時間が足りません。だからチームで仕事していくのだ
>と思います。多読で言えば、洋書の書評を全て1人で行えばいくら時間が
>あっても足らないので、たくさんの人と一緒に協力してこの4年、
>1万冊以上の書評を作ってきたのだと思います。
>チームで仕事するために、言語によるコミュニケーションが
>とても重要です。コンピュータのプログラム言語であればそのプログラム
>自体が動作するのでわかりやすいのですが、英語や日本語の言葉自体が
>動作してくれないので、人がその言葉に感じるかどうかによります。
>今までにない全く新しい概念や技術を創っていくときはいかにチームで
>「キーワード」を共有できるか、また「キーワード」をさらに進化した
>考えに持っていけるかがポイントになります。
>そのために、自分のやりたいことをわかりやすく説明してチーム内での
>議論が重要だと考えています。この議論は徹底的にアイディアが出尽くす
>までブレーンストーミングをやるといいものが出来てきます。やることが
>明確に決まればプロジェクトで分担して詳細仕様作成、プロトタイプ試作、
>評価をそれぞれ得意な人と一緒に進めていきます。

多読をはじめて、うれしかったのは、仲間の存在です。
仲間と、情報をやりとりしたり、brainstormできると、化学反応が起こって
新しい発想やアイディアがでてくる・・
そんな仕事をされているトオルさん、すてきだなあ、と思います。

人が感じてくれる言葉、それは、シンプルで、体の奥まで届くものですね。
多読をして、シンプルなセンテンスの中に、愛情や悲しみやいたわりを感じて
ぐっときたり、涙したことも何度もありました。その経験が、お仕事にも
活きるのですね。

>6)現場の先生への希望
>受験英語で子供達をしばらないでほしい
>英語に関して何も知らない子供がほとんどだと思います。私も英語とは
>全く関係のない子供時代を過ごしました。中学、高校は田舎で教育を受けた
>ので、英語=異文化に触れる道具なんていう意識は全く持てなくて、
>英語=受験英語でしかありませんでした。コミュニケーションの楽しさとは
>全く無縁で、英語を勉強すると何ができるのかとか全くわからない。
>5文型などの文法を習って、後はひたすら英文を日本語訳させるだけ。
>日本語訳できない=英語ができないでした。
>多読を始めて、いろんな本を読んで、初めて英語が楽しいと思えるように
>なりました。子供には英語が楽しいと思えるような教育を受けてほしいと
>思います

>・子供の可能性を伸ばす
>大学、会社、そしてMITに来て、いろんな人達と話してわかったのは、
>いろんな世界があるということを子供にみせること。また体験させること。
>子供のころに親の海外赴任で日本とは違う世界があるとわかった子供は
>他の子供と比べて選択肢が全く違います。
>子供にとって英語が楽しいと思えるのは親や周りの人が英語を使って、
>楽しそうにしているのを見るからだと思います。一人一人の子供が
>将来やりたいことがあって、そのやりたいことをするのにいろんな国の
>人達と一緒に仕事することが必要なので、自然と英語を使っていた状態に
>なればいいですよね。

>・自分で考えるように
>たくさんの選択肢から選ぶのは自分です。自分の人生なのだから。
>親でもなく、先生でもなく、友達でもない。だからいつも自分で考えるよう
>にしてください。親、友達、先生の意見はどんどん聞くべきだと思います
>が、決めるのは自分です。「個性的=人とは異なる」ではなく、
>「個性的=自分で考えて行動する」ということを教育することが重要だと思いま>す。

私は英語を教える仕事をしていますが、自分が多読をはじめてから
人を動かすのは、「知的好奇心」や「感動」だと強く思うようになりました。
英語がすきで、英語が楽しい、という生徒を育てるのが、私の目標です。
そして、その子たちが、英語がわかることで、自分の可能性をひろげ、さらに
必要なことは、self-learnできたら、すばらしいなあ、と思っています。

高校の時、1年アメリカの学校に通ったのですが、その時私が左利きなのを、
まわりの友達がみんなうらやましがったのを、強く覚えています。
>みんなと違うことは、カッコいい!
>Cool!
といわれ、日本では、なんとなく肩身がせまかったのが、ぱっと肩の力が
ぬけて、自分の可能性もひろがるように感じました。
両親には、左利きを矯正する必要はない、と育てられたのですが
学校では、習字の時間に右手で書くことを強制する先生がいて、日本の学校と
アメリカの学校での違いも感じました。

自分の頭で考えて、失敗しても、自分で決めたことだから、自分の人生として
責任をもって生きていく、って、楽しいですよね!
トオルさんの言葉を、生徒たちにも伝えて、保護者の方にもお伝えしたい、と
思います。

ボストンでの生活のご様子、またお知らせ下さいね。

Happy Reading!!


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