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2016 卒業生座談会【医系】:自分に最適な戦略をたてよう!

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2016年に見事志望大学に合格した医系の卒業生に集まっていただき、志望大学を決めたきかっけや学習方法等についてお話いただきました。

海老名 洸太朗/東京医科歯科大学医学部
大森 修啓/慶應義塾大学医学部
岡田 和也/東京医科歯科大学医学部
沼澤 杏奈/東京慈恵会医科大学医学部
村上 莉奈/筑波大学医学群

司会 大澤 裕一(SEG高2・3数学主任)

敬称略

[自己紹介] SEGに入ったきっかけ

大澤 まず自己紹介をお願いします。SEGに入ったきっかけも教えてください。

海老名 東京医科歯科大学医学部に進学した海老名洸太朗です。学習院高等科出身です。SEGには中1から通いました。小学校から学習院に通い、内部進学で、中学受験を経験していなかったため、両親から大学受験に向けて塾に通った方がいいと勧められたからです。SEGを選んだのは、在籍校の指定がなく、門戸が広い感じがしたことと、体験授業を受講して、楽しく学べそうだと思ったことが理由です。

岡田 同じく東京医科歯科大学医学部の岡田和也です。出身高校は筑波大学附属駒場高校です。高1から、そろそろ受験を考えようと思い、候補の塾はもう1つあったのですが(笑)、そちらは宿題も多く厳しいという噂だったので、比較的自由な雰囲気が感じられたSEGを選びました。

大森 慶應義塾大学医学部の大森修啓です。筑波大学附属駒場高校出身です。高校生になって、さすがに塾に通っていないのはまずいと思い、僕も岡田君と同様に2つの塾で迷いました。もう一方の塾は、高1の初めから通っていないと馴染めないように感じ、どの時期からでも受け入れてくれるSEGに決めました。

村上 筑波大学医学群の村上莉奈です。幼稚園から晃華学園で、中学受験もしていないので、中学に入ったら塾に通おうと思いました。小6の最後の頃に、大澤先生の体験授業を受けて気に入り、SEGに通うことにしました。

沼澤 横浜雙葉高校出身で、東京慈恵会医科大学医学部在籍の沼澤杏奈です。大学で英語の論文をものすごいスピードで読みこなしている知人がいて、その人がSEGの多読の授業を受けていたと聞きました。どんな塾なのだろうと興味を持って調べてみると、大学進学実績も高いことが分かり、英語多読と数学の授業を受講することにしました。

プロフィール

プロフィール医系その1

プロフィール医系その2

[SEGの印象] 他校の友人がたくさんできる

大澤 SEGで印象に残っていることを聞かせてください。

大森 Hクラスに上がった時の担当が青木亮二先生でした。一般的な講義形式ではなく、双方向の生徒参加型の授業スタイルに、最初は戸惑いもありました。もちろん、すぐに慣れることができましたが……。先生からは、来週までに余裕があったらチャレンジしてみるといいという課題が出されます。普通の宿題ではなく、じっくり考えないと解けないレベルの課題です。それに取り組むことで、数学の面白さに目覚めた気がします。

沼澤 SEGの数学の授業は、自分で法則性、規則性を見つけ、自力で解答を作り、その後に先生の板書を見て、さらに友人たちの優れた解答に刺激を受けて、新しい発見をするといったスタイルで進行していきます。多角的な視野が獲得できる授業で、勉強の楽しさに気づくことができました。友人もたくさんできるので、通うのがまったく苦になりませんでした。

岡田 他校の友人がたくさんできますね。部活やサークルのような感じは、SEGならではの魅力です。

村上 幼稚園から同じ学園の狭い環境の中で過ごしてきたので、他校の友人ができたことは、私にとって大きかったですね。それから、先生との距離も近く、質問や相談がしやすい雰囲気があります。

海老名 数学や理科が大好きな仲間が集まって、温々している感じが心地よかったですね。逆に苦しかったのはクラス分け試験です。希望のクラスに受からなかった時は辛い思いもしましたが、それが精神的な強さを鍛えることにもなり、今では良い思い出になっています。

[医学部を志望した理由] 人々の命を救いたい

大澤 志望大学を決めた理由を教えてください。医師をめざそうと考えたきっかけもお願いします。

沼澤 中学生の時、漫画『ブラックジャック』を読んで、あこがれの気持ちを抱きました。祖父と伯父が医師だったことから、いろいろと話を聞くうちに、医師になろうという思いが固まりました。高2の夏には、さまざまな大学のオープンキャンパスに出かけ、自分に合っていると感じた大学を、第三志望ぐらいまで決めて、目標を明確にして勉強を進めました。

村上 小さい頃、祖父が入院していたため、病院を身近に感じており、小学生の頃にはもう医師になりたいと考えていました。どの職業も社会に貢献できると思いますが、医師は私にとって社会貢献が実感しやすい職業だったのです。志望大学は最後まで迷いましたが、将来、海外留学を経験したいので、留学制度が充実している国公立大学にこだわることにしました。秋になって、高校から推薦が受けられることが決まり、関東近県で公募制推薦入試を実施している筑波大を受験しました。

大森 研究者志向が強く、最も興味があるのが生物分野でした。とりあえず両方を受験しようということで、東大理Ⅱにも合格しました。慶應を選択したのは、将来、研究者の道に進むにしても、医師免許を取得していた方が有利で、研究分野も広がると考えたからです。

海老名 高1の頃までは、理学部や薬学部に関心がありました。けれども、そのうちに医師免許を持っていることは大きな強みになると考えるようになったのです。研究職として勤務している会社が倒産しても、医師免許があれば、開業して食べていくことができますし……(笑)。医科歯科大は、少人数制の環境が、小学校から12 年間、同じ学習院の狭い世界で過ごした僕には適応しやすいと思い、志望大学に決めました。

岡田 以前から消防、自衛隊、海上保安庁などの人命救助に携わるオペレーションに興味がありました。けれども、腕力に自信はありません。一方で、頭はいい方なので(笑)、医師として人々の命を救いたいと思うようになりました。

[数学の勉強法] 一問ずつ髄まで噛みしめる

大澤 では、科目別に具体的な勉強法のアドバイスをお願いします。まず数学から、主として高3の勉強法を聞かせてください。

村上 高2まで数学に苦手意識が強く、難問にぶつかると、すぐにダメかもしれないと諦めてしまうタイプでした。そこで、最後の1年間は、どんなに難しい問題でも、粘って考えようと決めました。そのうちに分かった時の爽快感が味わえるようになり、考えることが苦にならなくなっていきました。解けない問題でも、単に分からなかったということで終わらせるのではなく、どこがどう分からなかったのか、自分なりに分析
することを意識しました。2学期以降は、クリーム本とテストゼミをひたすら解き直していました。

沼澤 私はひらめき型でもないし、間違えた問題を確実に覚えることもできなかったので、数学は苦手でした。そこで、SEGのテキストとテストゼミに絞って、全部2~3回は解くと決めて頑張りました。

海老名 僕は逆にいろいろな参考書を使いました。気になる参考書はとりあえず購入し、一通り目を通して、それで0.1 点でもプラスになればいいと思っていたからです。また、高3では、『大学への数学』の学力コンテストに応募していました。とても印象に残っているのが、高3 の冬期講習の「東大解析数学」で聞いた木村浩二先生の言葉です。「一つひとつの問題を髄まで噛みしめろ」と言われました。クリーム本を何周も
していると、解き方を覚えてしまい、何となく手を動かしているだけの面白みのない作業に感じられる時があります。木村先生の言葉に則って、その後は、本当にその問題が髄まで分かって解けているのか、という視点で見つめ直しました。それによって、数Ⅲの得点力がかなり上昇したと思います。

岡田 高3秋まではクリーム本の復習をして、直前期は東大の過去問を20 年分ぐらい解きました。海老名君の言う一問ずつ噛みしめるような勉強は、直前期に入る前の段階で終わらせておくべきことではないでしょうか。直前期はとにかく演習量を増やして、慣らすことが大事だと思います。それから、SEGで配布される『微積分資料集』はとても役立ちます。分からない問題があった時に最初に参照するのが、この資料集でしたし、勉強のやる気が出ない時に眺めていることもよくありました。

大森 もともと数学は得意だったので、数学の勉強はSEGの授業の復習をやっただけです。自宅にある数学の教材もSEGのものだけで、それで十分だと思います。分からない問題が出てきた時は、クリーム本や青本に戻って勉強していましたが、すぐに当該分野のページを開けるように、分野を示す付箋を貼っていました。それが多少工夫した点でしょうか。

座談会はまだまだ続きます!

続きはこちらのp.5からご覧ください。
*卒業生一人ひとりのお勧めの問題集等、詳しい勉強方法も掲載されています。

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